Googleの新ロゴのデザインの完成度がとてつもなく高い件について

Googleの新ロゴ
(この記事の画像はgoogle.co.jpのトップページをキャプチャーして、引用&加工して使用しています。)

どうも最近、大きなニュースとして五輪エンブレムのデザインの問題があって、パクっただとかダサいだとか批判ばかりで、デザイン関係の話題と言うと、なんだかいや〜んな雰囲気になっております。

そんな中で、今月の最初「9月1日」から『Google』のロゴが新しいロゴデザインに変更されましたね。
デザイン関連で、ちょっと明るい話題が出てきて、なんだか嬉しい感じですよね。

そんでですね、このGoogleの新ロゴを見ていて感じたのが「すっごく完成度が高い!」ということなのです。
ただのアルファベット6文字のデザインですが、じっくりと観察していくと、非常に計算されつくされたデザインということがわかってきます。

僕、デザインは専門ではないのですが、このGoogleの新ロゴのすごいところについて解説しつつ書いていきたいと思います。

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計算され尽くしたレベルが高いデザイン

天下のGoogle先生のデザインですからね。
当然かも知れないですが、ものすごく洗練されたロゴデザインです。

特に、検索のトップページなどに表示されるようなロゴですから、世界中の人が1日に何回も目にするわけです。
つまり、ちょっとした違和感や、突っ込みどころもあってはならないということなのですよね。

それだけに、おそらくとてつもなく吟味されて、決定された新ロゴなのだなあ〜ということを感じました。

リズム感があって、見ていて飽きない

このロゴを見ていて最初に気づくのは「目線誘導の巧みさ」です。
長時間眺めていても、飽きにくいように計算されているということがよくわかります。

わかりやすいように下のような図を作ってみました。

Googleの新ロゴのリズム感の良さについての解説

まず、この新ロゴを見て、最初に目が行くのが「G」の文字です。
「G」から始まって、そこから水平方向に見る人の目線が移動します。

そして、目線が水平移動した最後に「e」の文字があるのですけど、この文字の横の線が斜めになっています。
この部分が「斜め」なのはデザイン全体の中でも目立つでしょう。
この最後の文字の角度によって、デザインのイメージが固くならないような工夫がされているのです。

でも実は、6文字目の「e」は目線の最後にくる文字ではなくて、そこから少しだけ前に目線が戻るはずです。
最終的には「g」の斜め左上に抜ける動きと、「l」の真上に抜ける動きがあって、そちら側に目線誘導することで、閉塞感を抑えているというわけなのです。

上図の1〜5の目線の動きが、非常にリズミカルかつ、バランスよく移動するようにデザインされていますよね。
ものすごく目線誘導が巧みで、上手いのですよ。

けっこうこのロゴは、「e」と「g」の「斜めの動き」が特に重要だと思うのですけど、この斜めの「角度」も45度とか90度にならないように、うまいこと微妙な角度を選んでいるのとかもポイント高いと思います。
この微妙な角度調整も、人工的な印象にならないということに一役買っているのです。

ただの文字列にすぎないのにも関わらず、随所に退屈しない仕掛けがされているというわけですね。

文字の大きさが黄金比

「Google」の新ロゴは、それぞれの文字を分解して見ていくと、6個の円で構成されているということがわかります。

Googleの新ロゴは円で構成されているということについての解説

大きな円が1つと、小さな円が5つですね。

これらの円の配置のバランスは非常にレベルが高いですね〜
6つの円が置かれている場所は、空間のどこを見ても単調なところがなくて、隙がないように思えます。

そんでですね、もっとわかりやすく「すごい」のが、大小の円の大きさが(ほぼ)「黄金比」になっているということなのですね。

Google新ロゴの大きさを計測してみた

すっごく適当で申し訳ないのですが、Googleの新ロゴを印刷して円の直径を定規で計ってみました。
文字の線の中心辺りを基準にして計測してみた結果、大きい円は「約20.0ミリ」、小さい円は「約12.3ミリ」ありました。

これ、比率を計算すると『1:1.626…』という感じになります。
これって、黄金比の近似値と言われている、『1:1.618』とほぼ同じなのです。
おそらく、Googleのデザイナーさんは狙って、この比率にしているのではないでしょうかね。

参考:黄金比 – Wikipedia

黄金比って、僕もあんまり詳しくわかっていない部分もあるのですが、実は僕達の生活のいろんなところに使われています。
誰でも知っている例だと紙のサイズとかですね。

デザインでもなんでも、ものを作った時にうまいことこの比率を意識して制作すると、それだけでもかなり自然な感じの作品になっちゃうのですよね。

このGoogleの新ロゴも文字を構成している円の大きさだけではなくて、文字の配列だとか空間の形だとかいろんなところが黄金比になっているはずです。
たった6文字で、4色の色がベタ塗りされただけの平面的なロゴですが、非常に自然なイメージのロゴにデザインされているというわけなのです。

まあ、簡単に言うと、ものすっごく考えぬかれた、文字の大きさと配置バランスだということですね。

まとめ

Googleの最近変更された新ロゴについて、具体的にどんなところが優れているのか書いてみました。
非常に洗練されている、レベルの高いデザインです。

何が特にレベル高いかって言うと、やはり何と言っても自然で、飽きないロゴデザインということなのですよね・・・

まだ、変更されてから3日目ですが、もうすでに見慣れてきたような気がしております。
毎日のように視界に入ってきても違和感ないと言うのは、よくよく考えるとすごいことじゃないですか?

文字の配置や大きさや方向が、非常によく吟味されていて、計算されつくしたロゴデザインということがよくわかります。
流石はGoogle様ですね!

最近、デザイン関連のニュースと言うと、例の五輪エンブレムの話題ばかりでちょっとうんざりしていました。
僕はデザインは専門ではないですけど、「作品を生み出す」という点においては変わりないと思っています。
なので、当事者ではないですけどすっごく微妙な気持ちでした。

そんな中でGoogleの新ロゴの完成度の高さを目の当たりにして、ちょっとした感動を覚えたので、こんな記事を書いてみることにしたというわけなのです。

惜しむらくはGoogleが日本の企業だったら、もっと嬉しかったのにな〜ということですね。
まあ、日本はトップクラス(と言われているような)デザイナーでも今回みたいにいろいろとあるくらいですから、まだまだ発展途上ということなのでしょうね・・・

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