3月の初旬に予定している引っ越しの準備が着々と進んでいます。
今回は賃貸物件に住むわけなのですが、その物件の契約もすでに完了して、毎週末にちょっとずつ荷物を運び入れています。
賃貸物件を選ぶときは、自分に合っている物件を選ぶべきです。
しかし慣れていないと、不動産屋さんにお願いして、物件の内見(事前に物件の部屋の中を下見させてもらうこと)をさせてもらう時も、判断が難しいかと思います。
物件の良し悪しを判断するためには、様々な要素を考慮して判断すべきなのです。
僕は今までの人生の中で計6回の引っ越しを経験しました。
いろんな不動産屋を訪ねて、自分の住居を探すために、たくさんの物件を見てきました。
特に初期の頃は、選ぶための基準がよくわかっていなくて、失敗したこともあります。
そこで素人ながらも、これまでの家探しの経験から得た知識から、賃貸物件の内見時などに注意すべきポイントを『25の項目』に分けて、まとめてみることにしました。
物件の内見をお願いする前に考える必要のあること
物件選びは、まず住みたい地域の近くの不動産屋を見つけて、内見する賃貸物件を選択するところからスタートします。
少なくとも1年以上は住むであろう住居なので、良い部屋や家を選びたいところですね。
まずは、実際に部屋の中を見せてもらう前に見ておくべきところから、考えてみることにします。
1.良い不動産屋かどうか?
不動産屋は、僕達にとって物件を選ぶ際の強い味方です。
部屋に住み始めた後も、何らかのトラブルがあったときや、物件の解約時など、長い間に渡ってお世話になる存在です。
それ故に、外れの不動産屋にあたると最悪です。
自分と性格や趣味が合わない不動産屋や、明らかにダメそうな担当者だった場合は、早々に別の不動産屋を探すべきです。
僕も以前にへんな不動産屋にお世話になってしまったことがあります。
その時は、住み始めた部屋の不具合を訴えても、「ちゃんとやったので・・・」みたいなことを言われて、とりあってもらえませんでした。
担当者も非常に感じが悪い人でしたね。(今思えば、あそこはカタギじゃなかったかもしれないです。)
あの不動産屋は、今でも根に持っていますよ。
住み始めるための部屋を探すときは時期的に余裕がない場合も多いはずです。
しかし、どこの不動産屋さんにお世話になるかということは、良い物件を紹介してもらうためにも、その後も、いろんな意味で重要な要素の1つとなってきます。
2.予算と合っているか?家賃以外の必要経費に注意
家賃が自分の予算内か?というのが、大事なのは言うまでもありませんが、部屋を借りると言うのは家賃以外にもいろいろとお金が必要なものなのです。
『電気』『ガス』『水道』はもちろんの事、自動車を所有している場合は『駐車場代』、現代社会においては必須の『インターネット接続費』等、月々の支払がたくさんあります。
物件によっては、それらの必要経費が安く済む場合もあります。
なので、家賃の金額だけではなく、その他の必要経費もよく確認しておくことをおすすめします。
また、『礼金』も家賃の1ヶ月分だとか、2ヶ月分だとか、物件によって差があるのでチェックしておくとよいでしょう。
その不動産屋が管理している物件だったりすると、『礼金なし』の場合もありますね。
また、『敷金』とは部屋の修繕費を事前に払っておくということで、必要なお金です。
ですが、基本的には解約後に返金されます。(「特約」と言う形で、敷金を一部しか返金しないと契約書に明記してある場合も、たまにですがあります。)
極端に部屋を傷つけたり、汚損したりした場合は、返金されないこともあるので注意しましょう。
トータルで考えると、目に見える家賃よりも実際の金額が安かったり高かったりする場合も多いです。
3.駅が近いか?通勤に便利な駅なのか?
自宅から会社や学校に行くために引っ越しをする場合は、その利便性は当然の事ながら考えなくてはなりません。
それらのすぐ近くに住むことができるのならば、それが一番楽で良いかもしれないですが、そうもいかない場合も多いでしょう。
会社や学校がある地域と言うのは、家賃が高めな場合が多いからです。
現実的なことを考えると、通勤や通学のためには『交通機関』を利用する場合が多いはずです。
その場合、利用する交通機関の駅が自宅から近いということも条件の1つです。
毎日のように通うことになる駅なので、あまりにも遠いとストレスになってしまいます。
個人的には10分〜15分以内に駅まで行けるのであれば、許容範囲だと思っています。
また、自転車で駅まで行く予定であるのならば、駐輪場の有無と、その利用料金も調べておいたほうが良いです。
駐輪場の利用料金はそれほど高いものではありません。
しかし、毎月の支払いであるということを考えると、意外と負担になってしまうかもしれません。
それだったら、歩きですぐに行けるくらいに駅から近くて、ちょっとだけ家賃が高めの物件の方が良いかもしれないですよ。
4.スーパーやコンビニの距離
スーパーやコンビニの位置はしっかりと把握しておいたほうが、良いでしょう。
なぜなら、食料などの生活必需品の買いものを近所で済ますことができるというのは、ほんとに楽ちんだからです。
家から歩いてすぐの場所に、いい感じのスーパーがあれば凄くラッキーです。
冷蔵庫の代わりにもなりうるかもしれないですね。
コンビニも、ちょっと飲み物とかおやつが欲しい時とかに気軽に買いものに行くことができれば、いざという時はうれしいです。
そして、「意外とコンビニっていいな」と思うのが、公共料金の支払いです。
忘れていたりした時があったとしても、すぐにコンビニに支払いに行けるというのは精神的にも余裕が生まれることでしょう。
家のすぐそばにそれらがなかったとしても、例えばいつも通勤に利用している駅の近くにスーパーやコンビニがあるとかなら、それでも良いかもしれないですね。
家に帰ってくるついでに、買いものが出来るので一石二鳥です。
5.アパート?マンション?一軒家?
住居として利用するための、通常の賃貸物件には、次の3種類の形態があります。
- アパート
- マンション
- 一軒家
一人暮らしの際に探す賃貸住宅といえば、ほぼ確実に『アパート』や『マンション』になるかと思います。
アパートとマンションの違いというのは、実ははっきりとした定義は無いそうです。
まあ、マンションはアパートの上位互換という感じのイメージですね。
マンションは壁が厚い傾向にあるので、特に防音性という点ではアパートよりも優れている場合が多いです。
それと一階部分に居住者専用のゴミ捨て場が設置されている場合も多く、曜日関係なくゴミ出しをすることができることもあります。
セキュリティがしっかりとしているマンションも多いです。
いろいろな利点があるマンションではありますが、アパートよりも家賃は高めなので、自分の予算に応じてどちらにするか選ぶと良いかと思います。
また、一緒に住む予定の家族がいる場合は、『一軒家』を借りると言う手もあります。
一軒家は集合住宅よりも広く、ご近所に騒音に関しての気を使わなくても良いという事が最大のメリットです。
僕も以前、一軒家を借りて住んでいたことがありましたが、ここに住んでいる時が一番快適に生活ができていましたね。
広かったし、気楽でした。
ただし、一軒家の家賃は集合住宅よりも高額である場合がほとんどです。
部屋の広さとかを考えると、意外とお得である場合も多いですが、結局のところ家賃が高くなってしまうのが普通です。
まあ、金額については高級なマンションとかもあるので一概には言えないのですが・・・
それと、一軒家の物件を探して不動産屋に足を運ぶときの注意点として、一軒家の物件自体が非常に少ないということがあります。
数が少ないと選択の幅が狭まってしまうので、それがある意味デメリットともいうことができるでしょうね。
アパート、マンション、一軒家とそれぞれの良さがあるので、家族構成と予算と目的に応じて、選ぶとよいでしょう。
6.部屋のある階層が自分と合っているか
さて、不動産屋さんで情報をもらった時点で確認しておきたいのが、(マンションやアパートの場合は)部屋のある『階層』です。
防犯上の関係で、特に女性の場合は1階などの低層階は避けたほうが良いです。
夏の暑い日の夜とか、窓を開けて寝ることが出来ないかもしれません。
また、物件によっては4階建てとかなのに、エレベーターがない物件もあります。
以前、そういう物件の内見をしたことがあります。
階段で4階まで上がったら、息切れしてしまいました。
そのような建物だと、毎日の昇り降りがきついので家から出るのが、面倒くさくなってしまいそうです。(毎日階段で筋トレするぞ!というポジティブな考え方も出来なくはないですが、僕はいやです)
物件の階層は自分自身の事をよく考えて判断すべきです。
7.駐車場は十分な広さか?
これは関係ない人は関係ないのですが、自家用車を所有している場合は、その物件の駐車場の広さを確認しておくべきです。
先日、賃貸物件の下見に行った時の話です。
その物件は、不動産屋で見せてもらった見取り図には「駐車場あり」と書かれている一軒家の物件でした。
図面を見る限りでは、家賃の手頃で有力な候補の1つでした。
しかし、実際に現場に行って見てみると、その駐車場は軽自動車がギリギリ停まることができるくらいの狭いものでした。
つまり、この駐車場は僕達には使うことが出来ないものだったのです。
また、駐車場の料金も問題です。
次に住むこと決定しているマンションの駐車場は別料金が必要なのです。
もしも駐車場を借りるのであれば、月々10000円も払わなくてならないそうなのです。
これでは、大幅に予算をオーバーしてしまいます。
いろいろ考えた結果、僕は車を次の家に持っていくのは諦めました。
8.室内外の掃除がされているか?
物件の室内や、建物の外側の掃除がきちんとされているかどうかも、しっかりとチェックしておきましょう。
以前、ある物件の下見に行ったら、家の周りに以前の住人の荷物と思われる物が散乱していたり、室内がホコリだらけだったり、ということがありました。
掃除されているかどうかは、きちんと見ておいたほうが良いです。
異様に掃除が行き届いていないというのは、やはりどこかに問題があるかもしれないからです。
考えてみれば、いくらまだ人が住み始めていないと言っても、こうして僕達のような家を探している人間が訪ねてくるかもしれないと言う状況なわけなのです。
その状態であるにもかかわらず、ゴミだらけだったりとか、以前の住人の荷物などがそのままになっている、というのはおかしいです。
大家さんが相当なずぼらな人か、変わり者である可能性があります。
そう言う大家さんや管理会社は信用できません。
もしも今後何かあった時も対応が遅れたり、何もしてくれなかったりするかもしれません。
9.周辺の雰囲気はどうか?
自分たちが住む家の中や外観だけではなく、周辺の環境もチェックしておくべきです。
部屋の内部も大事ですが、建物の近所の「雰囲気」が良くない事があるのです。
実際に物件の周辺まで行って、そこが気に入ったのならば良いのですが、「なんか変だな」と少しでも感じたのならばそこはやめといたほうが無難です。
やばそうな物件というのは、その周辺から不穏なオーラのような何かが漂っているものなのです。
もしも家賃などの条件が非常に良かったとしても、それはそれで何かあるのかもしれませんよ。
治安の悪い地域とかだったら、やはり危険があるかもしれないです。
それに、実際に行ってみて「なんか変だな」と肌で感じる地域には「へんな人」が高確率で居るはずです。
『近所づきあい』というのは賃貸物件に住んでいる場合は、殆どないと言ってもよいです。
少なくとも、東京のアパートやマンションに住んでいた時はほとんどありませんでした。
しかし、万が一「へんな人」が隣人だったとしたら、その人の気配を毎日感じながら生活しなくてはならないのです。
僕が先日観に行った、とある物件の周辺には、どういう理由なのかわかりませんが消毒薬?のようなものが撒かれていたようで、辺り一帯からボットン便所の匂いがしていました。
おそらく、犬や猫が放し飼いにされているか何かで、その臭い消しのつもりなのでしょう。
もしも、ここに住んでいたら、何らかの「ご近所トラブル」に巻き込まれていた可能性もあります。
周辺の雰囲気は特に敏感になっておいたほうが良いです。
室内の間取りや構造など
ここからは、部屋の内側の環境について考えていきたいと思います。
間取りや建物の構造など、注視すべき点はたくさんあります。
その部屋に住む人によって、良い部屋の定義は異なります。
自分に合っている部屋を選ぶとよいでしょう。
10.日当たり
日当たりの良さは非常に大事な要素です。
太陽の出ている時間帯に明るい部屋であれば、気持ちよく生活できます。
日当たりの良さで部屋や家を選んでしまっても良いかもしれないくらいです。
洗濯物が乾きやすくなるし、光熱費も節約できるかもしれません。
『洗濯乾燥機を持ってる』『昼は寝てる』というような夜型生活の人であっても、日当たりは大事です。
なぜなら、常に日陰な場所にある部屋だと、湿気がすごいからです。
僕が初めて一人暮らしを始めた頃に住んでいた家は、窓を向かいの家が塞いでいて日当たりが非常に悪かったです。
そして、湿気もすごくて、いろんなところが何もしていないのにカビてきたりしていました。
特に窓際がひどくて、しばらくほうっておくと、表面がうっすらと緑っぽくなっている箇所などもありました。
これは実際に物件の中に行ってみないとわからないものなので、日当たりの良さは自分の目で確認しましょう。
11.寒すぎたり暑すぎたりしないか?
建物や部屋の位置によって、部屋の内部の温度は変化します。
場合によっては寒すぎたり暑すぎたりすることもあるはずです。
具体的に言うとアパートやマンションの最上階だと、昼間は室内に熱がこもって、非常に暑くなってしまうということが考えられます。
逆に寒い地域なのに壁が薄かったり、隙間が多かったりすると非常に寒いです。
そういう部屋は、暖房や冷房の効率も悪くなるので、光熱費もかさんでしまうでしょう。
部屋に入った時の温度の印象をしっかりと覚えておくと、判断材料の1つになりえるかもしれません。
12.壁の厚さと、鉄筋か木造かということ
アパートやマンションなどの集合住宅の場合、生活音が隣人に聞こえてしまうかも知れないというのは、気になる問題の1つです。
僕も非常にその辺を気にしてしまう人間でして、ある時から防音性がしっかりとしている部屋を選びたいと思うようになりました。
これは僕が悪いのですが、学生時代に一度友達を部屋に呼んで飲み会をして、夜遅くにうるさくしてしまったことがありました。
そしたら(本来の意味での)『壁ドン』をされてからというもの、それがトラウマみたいになってしまいました。
最も音が響きやすいのは木造のアパートですね。
木造の集合住宅に住むのならば、かなり気をつける必要があるでしょう。
自分の音も他人の音も筒抜けです。
しっかりとした鉄筋コンクリートで出来ているマンションなどなら、あまり心配は要らないでしょう。
もちろん鉄筋コンクリートと言っても、建物によって壁の厚さの違いはあるので一概には言えないですが、常識的な住み方をするのならば、隣人から文句を言われることはないはずです。
ここで、注意しなくてはならないのが、図面に「軽量鉄骨」と書かれている物件です。
これは一応、鉄骨で作られてはいますが、非常に簡易的に作られているアパートである場合が多いです。
壁も薄いです。
そのために、音の響き方は木造よりもちょっとだけマシと言うくらいです。
「鉄骨だから安心!」と思って軽量鉄骨の建物に住んでしまうと、いろいろと問題が起こってしまうかもしれません。
もちろん、防音性がしっかりとしている物件は、家賃も高い傾向にあります。
自分のライフスタイルと性格を考慮して、その辺りは判断すると良いと思います。
13.部屋は十分に広いか?
内見の時は、その物件の部屋内には全く物がない状態であるはずです。
したがって、非常に広く見えます。
しかし、いざ引っ越しをするとなって、荷物を運び入れると意外と部屋が狭く感じるものです。
予想以上に狭い中で何年間も生活をするとなると、それだけでストレスです。
初めての一人暮らしで、ほとんど荷物がないなら良いかもしれないですけどね。
何年も実家を離れて暮らしていると、次第に自分の持ち物が増えてくるものなのです。
広い居住空間と言うのは、快適なものです。
広い部屋であるということで困ることは少ないです。
できるならば、なるべく広い部屋を選ぶようにしたほうが幸せになれます。
14.収納は十分か 自分の持ち物のサイズと合うか?
人間の歩くことができる空間の広さも大事ですが、収納の広さも同じくらい大事です。
不動産屋でいろんな物件の資料を見せてもらうと、部屋の広さはけっこう広いのに、収納が少ない賃貸物件というのも多いです。
あまりにも収納が少ないと、結局のところ、収納スペース以外に物を置く必要が出てきてしまう可能性が高いのです。
前述したように荷物というのは、何年も生活をしていると自然と増えていくものなのです。
故に、物件の内見の時は、収納の広さもしっかりとチェックしておくべきです。
収納が十分ならば、結果的に部屋の広く感じる可能性が高いです。
15.洗濯物を干すスペース
洗濯と言うのは、生活する上では避けては通れない、家事の1つです。
そして、その要である洗濯物を干すスペースも、便利な場所にあるとポイントが高いですね。
洗濯物を干す事ができる場所の日当たりや、その場所に干しやすいかどうかは、しっかりと見ておきましょう。
ベランダに物干し竿があるのに、ベランダに行きにくいような構造だったりすると、後々ストレスになりかねません。
それと、女性の場合は防犯上の観点から室内干しが良い場合も多いかと思います。
その場合は室内で干す場所があるか?ということも考えなくてはなりません。
また、風通しが悪い部屋だったりすると、室内干しした洗濯物はなかなか乾きません。
風通しの良さと日当たりは本当に重要なのです。
16.洗濯機置き場のスペース
洗濯機も置き場所が室内であれば問題無いですが、昔のアパートとかだと室外に置き場所がある場合も多いです。
その場合は洗濯物を盗まれたりするかもしれないですよ。(男性の衣類を盗むようなマニアックな人は少ないとは思いますが・・・)
それと、これは僕も経験があるのですが、室外に設置した洗濯機は非常にカビやすいです。
特に雨ざらしになってしまうような場所に設置しなくてはならない場合は、絶望的かもしれません。
故に、屋外に洗濯機置き場がある賃貸物件はおすすめしません。
また、自分の持っている洗濯機がその部屋の洗濯機置き場に設置可能かどうか?ということもチェックしましょう。
ドラム式洗濯機などだと、部屋の配置によっては洗濯機のドアが開かないとかいうことになりかねません。
サイズ的にも大型の洗濯機は設置不可のこともあるはずです。
余談ですが、僕は初めて一人暮らしを始めた時は、洗濯機を持っていませんでした。
洗濯は一週間に一度、コインランドリーに行くことで何とかしていました。
あまり長い期間、一人暮らしをする予定ではない場合や、洗濯機を買うお金がない場合はそう言う方法もあるといえばあるのです。
17.台所の配置が使いやすいかどうか?
料理を全くしない人には関係ないかもしれないですが、台所の使いやすさは料理を毎日する人間にとっては非常に大事です。
流しとコンロとその他の作業スペースが、極端に狭いとか、特殊な間取りだと、ちょっと嫌ですよね。
それと、もしも冷蔵庫をすでに持っているのならば、冷蔵庫のドアが右開きか左開きか、ということもしっかりと考えておくべきです。
何故かと言うと、部屋と冷蔵庫を置く場所の間取りの関係で、ドアの開閉が左右逆の方が良い場合もあるからです。
運が悪いと冷蔵庫の開閉がやりにくいということも、十分にありえます。
最悪の場合、冷蔵庫を開けることが出来ないという可能性もあるかもしれませんよ。
最近は両開きの冷蔵庫というのもあります。
それだったら、全く問題ありません。
18.部屋の匂い
いろんな賃貸物件の内見をしていくと、部屋の中が『臭う』事がよくあります。
これは、以前の住人の生活臭であったりとか、下水の匂いが上がってきている事が原因である事が多いです。
特に風呂場が臭う場合とかが多いですね。
人間の五感の中で『嗅覚』と言うのは、最も慣れてしまいやすいと言われています。
そのために、自分の体臭や部屋の匂いというのは、自分ではよくわからないものなのです。
だから、匂いの問題は、住んでしまえば解決してしまうものなのかもしれません。
しかし、その物件の部屋の中を下見するときに「なんか臭い」と感じるのであれば、それは自分とは合わないということなのかもしれません。
それに、あまりにも匂いが強い部屋と言うのは、そこの管理者の仕事ぶりにも疑いを持たざるを得ません。
匂い以外にも、実際に住んでみると他にもいろいろとトラブルが起こってしまうこともあるかもしれませんよ。
19.ゴキブリの気配
僕はゴキブリが大嫌いです。
ゴキブリを始めとする、家庭内害虫の気配のする部屋には絶対に住みたくありません。
具体的にどこを見ればそれが判断できるのかというと、キッチンの収納の中を見ると、ゴキブリの存在を察知できる事があります。
奴らがいる家というのは、こういう場所に「ふん」が落ちているのです。
黒いつぶつぶした粉みたいな感じです。
僕は非常に『G』を警戒しているので、内見の時は真っ先に流しの下の棚の中などを調べるようにしています。
また、異様にコバエが落ちている部屋とかも見たことがあります。
そういうところは、住み始めるとやはりコバエに悩まされてしまうかもしれません。
それと、これは僕が住んだ場所ではまだ経験がないのですが、ネズミがいる家にはネズミの「ふん」が落ちている事があります。
押入れの中とかに、ちょっと長めのベビーチョコみたいな塊がたくさんあったらそれはネズミの糞なので、やばいですよ。
こういった害虫問題は、自分ではどうしようもないことが多いです。
もしかしたら建物自体が彼らの巣窟なのかもしれないし、その地域にゴキブリなどが多いのかもしれません。
いくら自分の部屋だけを綺麗にしていたとしても、奴らはいくらでも室内に侵入してきますからね。
賃貸物件の内見に行くときは、招かれざる客の存在にも注意しましょう。
部屋の設備やライフライン関係
たいていの賃貸物件の部屋には、空調や照明などの設備が最初から設置されていることが多いです。
しかし、それらは後で変更することが出来ない場合も多いのです。
また、電気ガス水道などのライフライン関係も、その地域や建物によって種類や金額が違うので、気になったら不動産屋に質問するなどしておきましょう。
20.お風呂の給湯器のシステム
お風呂場の給湯システムは物件によって、かなり違いがあります。
場合によっては何十年も前から変わっていないのではないかと思うくらいの古さの風呂も見たことがあります。
それが悪いわけではありませんが、僕は現在住んでいる家の新しい感じの給湯システムに慣れてしまっているので、個人的にはあまり古いと嫌かもしれないです。
やはり時代は進んでいて、最近の風呂はボタンひとつで自動でお湯を張ってくれたりとかしてくれるし、すごく便利ですよ。
数年前に住んでいた家は、築年は古かったのですがリフォームされていて、特に風呂場と給湯システムはその時の最新の物が設置されていました。
今思えば、非常に快適でしたね。
それと、歴史を感じさせるくらいに古い建物とかだと、場合によっては風呂のみでシャワーがないところもあるかもしれません。
もちろん風呂だけでも良い人は良いと思うのですが、毎日風呂桶にお湯をためるのが面倒な人はシャワーがあったほうが断然良いです。
とある友人の家は非常に古い家屋で、そこには風呂しか無くてバランス釜というやつなのだそうですが、特に不自由していないと言っていました。
この辺りは人それぞれの好みですね。
21.都市ガスorプロパンガス
ガスと言うのは生活に必須なライフラインの1つです。
そのガスも『都市ガス』と『プロパンガス』という2種類があります。
実はこの2つは実際に使っていると、使用感に関しては違いは全くわかりません。
どちらも変わりなく使うことができます。
違うのは利用料金なのです。
都市ガスの方が圧倒的に安いです。
田舎だとプロパンガスしか使えない場合が非常に多いですね。
プロパンガスはガス会社の人が、ガスの入ったボンベを設置してくれたり、わざわざ補充してくれたりするシステムなので、人口が少ない地域でも使用することが可能です。
でも、ちょっと割高なのが難点なのですよね。
したがって、できるならば都市ガスが利用可能な物件を選ぶべきですね。
それで月々の金銭的な負担がかなり変わってくるはずです。
ここで注意しなくてはならない事が一つあります。
それは、料理に使う、『ガスコンロ』も「都市ガス用」と「プロパンガス用」の2種類が存在しているということです。
これを間違えて買ってしまうと、せっかく買ったガスコンロが使用できないということになってしまうのです。
また、元々持っているガスコンロがどちらなのか?ということも確認しておくべきでしょうね。
新しく買い足す必要が無ければ、経費の節約になります。
あ、それとガスコンロではなくIHしか使えない賃貸物件もたまにあるので、「料理はガスが良い!」というこだわりがある人は気をつけてください。
22.ネットが使えるか?
インターネットの接続と言うのは、現代においては必要不可欠なライフラインの1つです。
そこで気になるのが、利用料金です。
できるだけ安い金額でインターネットを利用したいですよね。
これ実は、たとえ同じ会社と契約したとしても、地域や建物によって利用料金がかなり変わってくることがあるんです。
大きな集合住宅の場合、『フレッツ光』などの光回線の『マンションタイプ』が安い場合が多いです。
これは1つの集合住宅内で、利用者が多ければ多いほど一人分の負担が減る、と言うシステムです。
故に、大きめな集合住宅の場合はそのようなサービスを利用すると、通常よりも安くインターネットを利用できるかもしれません。
また、ADSLと言うのは固定電話を持っていないと、意外と高くついてしまうので、あまりお勧めできません。
接続が不安定な場合があると言われているし、低速だし、時代遅れ感もあるからです。
固定電話回線を利用する予定があるのならば、ADSLが一番安いので良いかもしれませんね。
また、引っ越した先で生活するのが1年だけとか短期間のみの場合は、「光」などの固定回線を利用するといろいろと手続きが面倒だというデメリットがあります。
それに、工事費や機器のレンタル代だとかで余計な経費が必要な場合も多いです。
そう言う人の場合は『WIMAX』という、いわゆる「モバイルWIFI」のサービスを利用するという手もあります。
『WIMAX』はモバイルWIFIを提供している会社の中で唯一、通信量が無制限のサービスを提供している会社です。(2015年4月以降は完全な無制限では無く、今後は直近3日間の間で3GBの利用で使用制限がかかるとのことです。こういうシステムは複雑でよくわかりません。詳しくはググってください)
今後はどうなるかはわからないともいわれていますが、普通にインターネットをする程度ならば、このサービスはお勧めです。
持ち歩くことも可能ですが、固定回線の代わりとして使用している人も多いそうです。
引っ越ししても、解約する必要がないので、短期の引っ越しを繰り返す予定の人には良いと思います。
僕も非常に悩んだのですが、次の引越し先でインターネットをするために『WIMAX』を契約しました。
実は、また1年くらいしたら引っ越しをするかもしれないので、手続きの面でいろいろと面倒が少なそうなところが魅力に感じました。
一応、新居でいろいろとテストしてみた結果、問題なく使えそうでした。
ただし『WIMAX』は田舎だと電波を拾えなかったりするので、人口の多い地域限定ということになってしまうのが難点ですね。
23.エアコンなどの備品の有無
もともと、エアコンを設置してある物件とそうでない賃貸物件があります。
エアコン無しで生活できる自信があるのならば問題ないのですが、もしもエアコンが必要ならば、それが設置されている部屋を選ぶべきです。
暖房は、エアコン以外にもいろんなヒーターが売っているので、それらを購入すれば済む話です。
問題なのは冷房です。
東京都心部などだと、扇風機ではどうしようもないくらいの気温になってしまうこともあります。
特に近年の夏は猛暑が続いていますから、エアコン(冷房)はあったほうが良いです。
夜中、暑すぎて寝れないかもしれません。
ちなみに賃貸であっても、後でエアコンを自分で買って、設置することは出来ます。
でも、長く住むわけでなない賃貸物件では、ハードルが高い買いものという気がしてしまいます。
24.風の通りが良いか?換気システムはしっかりとしているか?
風通しの良さも非常に大事です。
風通しが良いと、ジメジメしないし、場合によっては洗濯物の部屋干しも可能です。
湿気ている部屋というのは、住んでみると分かるのですが、すごくいや〜な感じですよ。
それに、夏の暑い日も風通しが良い部屋だったら、扇風機だけでも過ごすことが可能かもしれません。
エアコンの風は個人的にあまり好きではないので、扇風機だけで過ごすことができるのならば、それが一番です。
別々の場所に窓が計2つあれば、かなり風通しは良くなるはずです。
物件によっては、窓が1つしかない場合もあるので、要チェックです。
それと、換気扇などの換気システムがしっかりしているか、ということもチェックしておきましょう。
油断しているとすぐにカビてきてしまう「風呂場」の換気扇は、特に重要です。
風呂場の換気扇は一日中つけっぱなしにしておいても良いかもしれないですよ。(換気扇を常時つけっぱなしにしていたとしても、そんなに電気代はかかりません)
25.窓やドアの開閉がスムーズか?壊れていないか?
物件によっては窓やドアの開閉がスムーズではない場合や、そもそも壊れていて開かないということもあります。
賃貸物件をいくつも見せてもらうと、けっこうそういうことがあるのです。
もちろん壊れているということならば、大家さんに言えば直してもらえるはずです。
元から不具合がある場合は早めに修理を依頼しましょう。
しかし、どうにもならないのが、建物の構造的な不具合でドアや窓の開け閉めが出来ない場合です。
家がゆがんでいる場合などですね。
これは古い建物だと割りとよくあることなのです。
開け閉めがスムーズだとしても窓のはじっこに隙間が空いていると言うケースもあります。
その場合は隙間から「蚊」などの虫が入ってきてしまうかもしれません。
物件を下見させてもらうときは、意外と自分で窓の開け閉めをすることがないかもしれません。
しかし、自分の手でしっかりと確認して、そう言った不具合があるかどうか確認したほうが良いです。
まとめ
ここまで、新居選びの時の物件選びの基準を思いつくままに書いてきました。
最初の方で書いたとおりに、不動産屋に入ったところから、すでに戦いは始まっているのです。
と言っても、どこかで妥協は必要です。
一般庶民の一般的な予算で、上記の全ての項目を満たすような賃貸物件は存在しません。
結局のところ、最後は自分がその部屋が気に入ったかどうかで判断をするしかないのです。
いろいろな要素を見ながら考えつつも、最後の最後は自分の勘を信じて、住む家を決定するしかないですね。
かくいう僕も、次の引越し先選びでは、妥協した点や諦めた事が幾つかあります。
しかし、結果的には、そこに住む目的や利便性という意味では、良い選択が出来たのではないかと思っています。
そんなわけで、以上が賃貸物件を選ぶ際に、気をつけるべきポイントのまとめでした。
少しでも、住居選びの参考になれば幸いです。