僕は以前は、イヤホン・ヘッドホンだけでしか、音楽を聞かない人間でした。
というのも、数年前までは東京に住んでいたということもあって、自宅で大きな音でスピーカーを鳴らすことが難しかったからです。
そういう事情もあって、イヤホン・ヘッドホンで良い音で音楽を聴くための環境を少しづつ揃えてきたのでした。
しかし、現在住んでいるのは山梨県という田舎なので、スピーカーを使っても全然OKです。
こちらに引っ越してから、「良いスピーカーが欲しいなあ」とずっと思っていました。
そこで、購入したのがMHaudioさんの木製スピーカー「WAON(和音)」です。
同時に手に入れたアンプである「DA-1」と接続すると、両手に乗るくらいの小さなスピーカーなのに非常に良い音がします。
そして、我が家ではこの「WAON」を壁面に設置して、「AirPlay」で音楽を楽しんでいます。
ワイヤレスで、手元のPCやスマホで操作が可能なので、非常に便利です。
それに、AirPlayは同じワイヤレスでもBluetoothとは違って、音質の劣化が少ないのがメリットです。
天井付近の設置なので邪魔になることもなく、そして高音質です。
毎日のように、この環境で音楽を楽しんでいます。
我が家のMHaudioのスピーカー「WAON」の設置方法
MHaudio「WAON」
MHaudioさんは長野県に工房のある、小さなオーディオメーカーさんです。
最近、MHaudioさんとは展示会やその他の仕事で、ご一緒させていただくことが多いです。
MHaudio製品は全てハンドメイドで作られているというのが、その魅力の1つです。
なんとなく、手作りの暖かさを感じるような、アンプやスピーカーが多いような気がします。
MHaudioさんのオーディオ製品は、非常にコンパクトな造りでありながら、音質も本格的な所が素敵です。
WAONは一見すると、ちょっとおしゃれなだけのスピーカーにも見えます。
でも、実際には違うのです。
非常に高音質なスピーカーだと思います。
スピーカーというオーディオ機器の音質的なことは、(経験が少ないので)あまり詳しく書けないですが、とにかくすごく気に入っています。
WAONの音を鳴らすと、部屋の空気が変わったような感じがします。
よくありがちな、低音を盛った感じではなく、すごくナチュラルな音の雰囲気です。
我が家のWAONの設置方法
我が家のWAONの設置はちょっと特殊です。
天井近くの壁面から、ニョキッと生えるような感じに取り付けてあります。
コンパクトなボディのスピーカーだからこそできる設置方法ですよね。
ホームセンターで買ってきた、ステンレス製の L字金具とボルトナットで固定してあります。
WAONの底面中央にはネジ穴があって、カメラの三脚にも取り付けることができます。
このネジ穴を利用して、逆さにして設置したと言うかんじですね。
このステンレス製の金具は、買ってきたそのままではなくて、自分でちょっとだけ先端を曲げ加工しました。
それによって、スピーカーの向きを調節してあります。
壁面の上の方に設置することで、うちのような狭い家でも邪魔になることはありません。
ただし、このような設置だと困るのが、どのように音楽を再生するのかという点です。
高い位置にあるので、再生機器と接続するのが困難です。
この点は、「AirPlay」を使うことで解決しました。
AirPlayとは
棚板を作って、その上に3つの機材を乗せてあります。
これらがAirPlayの要です。
AirPlayと言うのは、ネットワークを経由して、音楽や映像を再生するAppleの技術のことです。
MACや、iTunesのインストールされたWindowsのPC、もしくはiOS端末、それに「AirMac Express」があれば、簡単に利用が可能です。
同一のローカルネットワーク上に、これらの機器があることが条件ですが、据え置きのスピーカーで使用したい場合は、移動することはないので全く問題ないでしょう。
「AirMac Express」を使ったAirPlayの利便性以外のメリットは、「光デジタル音声」による接続が可能だと言う点です。
この方法ならば、「AirMac Express」から出てきたデジタル信号を「DAC」を経由してアナログ変換して、「DA-1」に接続することができます。
[Mac(iPhone)]→[AirMac Express]→[DAC]→[DA-1]→[WAON]
iPodなどを直接DA-1に接続するよりも、より高音質で音楽を楽しむことができます。
それでいて、手元の端末に入っている音楽を飛ばすことができるのだから、ものすごく便利なのです。
USB接続で視聴
AirPlayの最大の弱点は、音が遅延するというところです。
普通に音楽を聴くのは全く問題ありません。
しかし、動画をなどを見るときには映像と音がずれてしまって、使い物になりません。
(調べてみると環境によっては、遅延などが生じない場合もあるようですが、我が家の環境ではどうしても無理でした。AppleTVなどを使って動画を見る場合などは大丈夫っぽいです。)
そんな時は長めのUSBケーブルを使って、DACと接続して使います。
WAONの良さの1つは、Youtubeやラジオなどの圧縮されたような音源でも、違和感なく再生できるという点です。
あまり気遣いをしなくても、気軽に使うことができるというのは、僕のようなオーディオの素人にとっては嬉しい事です。
そんなわけなので、WAONは動画を見るときにも重宝しています。
DA-1
MHaudioさんのスピーカー用のアンプである「DA-1」もWAONと一緒に手に入れました。
非常に小型ですが、WAONを駆動させるのには十分なパワーがあるアンプなのだそうです。
ヘッドホンアンプの「HA-1」と、見た目は似ていますが、後ろ側にスピーカー端子と、ACアダプタに接続するための端子がついています。
ちなみに、DACからDA-1につなげるためのアナログケーブルは自作しました。
線材は「47研究所」のものを使っています。
DA-1からWAONをつないでいるケーブルと同じものです。
水色の被覆がすごくかわいい線材です。
個人的にこのケーブルは、DA-1とWAONの雰囲気にも合っているかと思います。
まとめ
WAONはコンパクトな木製の筐体のスピーカーですが、非常に高音質なスピーカーです。
実は、ずっと前から「ほしいなあ〜」と思っていたのですが、数カ月前にやっと手に入れることが出来ました。
音質的にも、見た目的なかっこよさも含めて、いろいろ気に入って使っています。
再生環境にAirPlayを使用することを選択したのは、利便性と音質を両立できると考えたからです。
スピーカーはイヤホン・ヘッドホンと違って、移動することが難しいですから、再生装置も普通はその場に固定されてしまいます。
でもそれだと、不便です。
その点、今の環境は手元のMacで作業しながら、音楽を聴くことができるので、ストレスがありません。
iPhoneからも操作ができるのも、すごくいいかんじです。
食事中とかに席を立たずに、ちょっと音量を下げたりとかすぐに出来ますから。
「AirWAON」良いですよ。
MHaudio製のスピーカー「WAON」と、アンプ「DA-1」の我が家での設置について書いてみました。