これぞ名機!ゼンハイザーのIE8の素晴らしさは他で味わうことは出来ない

SENNHEISER IE8

ゼンハイザーの「IE8」というイヤホンについて書いていきたいと思います。

このイヤホンは「IE800」や「IE80」などが登場する以前は、同社のイヤホンのフラグシップ機だった機種です。
現在は販売終了しているので、今から入手するためには中古を買うしかありません。

最近の新しく登場してきている高級なイヤホンと比べると、音質的な意味では、もう勝てないかなという感じはあります。
古い機種だし、これはしかたのないことです。

しかし、このイヤホンには、これはこれで良いと思えるような良さもあると感じています。
他に良いイヤホンはいくらでもありますが、今でもけっこうIE8を使う機会は多いです。

SENNHEISER「IE8」のレビュー

ゼンハイザーのかつてのフラグシップイヤホン

SENNHEISER(ゼンハイザー)はドイツにあるイヤホン・ヘッドホンを製造している会社です。

言わずと知れた、日本でも絶大な人気のあるメーカーです。

「IE8」が発売したのは2008年12月のことです。
このイヤホンが登場した当時、世の中の高級イヤホンといえばバランスドアーマチュアドライバを搭載したモデルが主でした。
バランスドアーマチュアドライバはそれ自体の価格が高いので、このユニットを2機とか3機とか積んでいるイヤホンは必然的に高額になってしまっていたのでした。

そんな中で、ゼンハイザーから登場したのはダイナミック型を1機搭載した「IE8」でした。
ゼンハイザーのイヤホンの中ではハイエンド機でしたから、非常に高額でした。
当時、ダイナミック型のイヤホンでそこまで高級なものは存在していなかったはずです。

ダイナミックドライバと言うのは、いわゆる一般的なイヤホンに使われている安価なユニットです。

イヤホンの業界の中でバランスドアーマチュアドライバの高級イヤホンが流行り始めた時期に、このようなダイナミック型のイヤホンを搭載した高級イヤホンが登場したと言うのは、なかなか衝撃的な出来事だったようです。

もちろん、その音質も数万円というその価格に見合っていて、当時販売されていたイヤホンの中では、音質的な意味でもトップクラスの性能でした。

ダイナミックドライバを使っているイヤホンでも良い音を出すことができる、ということを証明したイヤホンでもあったのです。
SENNHEISER IE8

現在は生産終了

現在ではIE8の新品を手に入れることは難しいです。
もしも、今このイヤホンを入手したいならば、中古品を探すしかありません。

一応「IE80」が後継機という扱いなのでしょうね。
「IE8」と「IE80」は、ちょっと音の傾向としては違う方向性という気がしますが、「IE80」の方が音質のレベルとしては上だと感じます。

IE8の音

「IE8」の音の傾向はどちらかと言うとウォーム系の音です。
柔らかめで優しい音だと思います。

故に、このイヤホンで音楽を聴いていると、音が多少あやふやに感じる場面もあります。
しかし、この若干の不安定さが個人的にはけっこう好きだったりします。
それはそれで、魅力を感じます。

オーディオ機器と言うのは、なんでもかんでもきっちりと音を鳴らせば良いというものではないと思うのですよね。

「IE80」は所有してはいませんが、試聴した限りではこちらの方がずっと正確に音を鳴らしてくれるイヤホンです。

でも「IE8」は独特の暖かさがあって、他にレベルの高いイヤホンは数多く存在しているけれども、手放すことができないイヤホンの一つだったりします。
SENNHEISER IE8

イヤーピースの選択が重要

このイヤホンの装着方法は、シュア掛けという耳の後ろに回すような装着が基本です。

インイヤーモニター(IEM)と呼ばれるタイプのイヤホンに多いタイプの装着法です。

ただ、問題はこのような装着法であるにも関わらず、装着が安定しにくいという点です。
油断していると、いつの間にか耳から外れてきたりします。

それを解決するための方法の一つは、自分に合っているイヤーピースを選択するということです。
このイヤホンに関しては「イヤーピースの選択」が他のイヤホンよりも重要だと思っています。

というのも、装着感の面で合っているイヤーピースを選ぶのが重要なのは当たり前ですが、音質的な面でもかなりの変化があるからです。

そう、IE8はイヤーピース変更での音の変化が大きいのです。
合っているイヤーピースを選ばないと、こもった感じなってしまったりするので、十分にこのイヤホンを楽しむことはできないでしょう。

僕は、昔持っていたアルティメットイヤーズのイヤホンに付属していたイヤーピースを使用しています。
このイヤーピースに行き着くまでは、何度も手持ちのいろいろなイヤーピースを試しました。
その結果、このイヤーピースが音質的にもこもった感じがしないし、装着も安定しているので良かったです。

イヤーピースがしっくりくる以前は、女性ボーカルとかの曲が微妙かもと思ったりしていましたが、いい感じに聴くことができるようになりました。

人によって、耳の穴の形は違うので、IE8の音質や装着感に違和感がある人はいろんなイヤーピースを試してみると良いでしょう。

遮音性は低いけど音漏れはしにくい

IE8のおもしろい特徴として挙げることができるのが、遮音性と音漏れ防止の部分です。

IE8の遮音性はカナル型イヤホンとしては低いです。
電車とかに乗ってこのイヤホンを使っていても、アナウンスとか外部の音が普通に聞こえてきます。
乗り過ごしたりする危険は少なくなるので、それはそれで良いのですけどね。

これは、イヤーピースを3段フランジやコンプライなどの、密閉度の高いものに変更してもあまり変わりません。

ただ、IE8が他のイヤホンと一味違うのは、遮音性の悪さの割には音漏れはしにくい点です。
もちろんシュアやエティモのイヤホンに比べると、音漏れしやすいです。
度を越えた音量の時に音漏れするのは、どんなイヤホンでも同じ事です。

けれども、通常の音量程度ならば漏れにくいような印象があります。
これは、IE8の特徴的な部分ですね。

したがって、遮音性は低いですが、外出時にも使うのにも向いていると言うことができます。
それに、シュア掛けでの装着なので、タッチノイズも少ないですからね。

使い方によっては非常に便利なイヤホンです。

SENNHEISER IE8

リケーブル

高級イヤホンの代名詞でもあるリケーブルを、IE8もすることができます。
ハウジングに付いているコネクタから抜いてしまえば、簡単にケーブルを交換できます。

「IE80」とコネクタの形状が一緒なので、現在でも普通に色々なメーカーから販売されているいくつかの交換用のケーブルを買って、取り付けることができます。

実は、僕が所有しているIE8もリケーブルしてあります。
いろいろ事情があって、買ってきたケーブルを1回ばらしてから、もう一度プラグを付け直したり熱収縮チューブで補強したりと無駄な事をしてしまったケーブルです。

音はやっぱり変化がありましたね。
純正ケーブルよりもクリアな音になりました。

また、純正のケーブルだと耳に掛けるときに外れやすかったのですが、この交換したケーブルには耳の形状に合ったクセが付いているので外れにくくなりました。
それだけでも、リケーブルをしてよかったと思っています。
SENNHEISER IE8

偽物が多い

ゼンハイザーというメーカーのイヤホンは非常に人気が高いです。
故に、大量の「偽物」が出回っていることでも有名です。
特に「IE8」「IE80」「IE800」などの高級イヤホンシリーズは偽物が多い印象があります。

某オークションなどでIE8などの新品が格安で販売されているものは、ほぼ確実に偽物なので注意が必要です。

そもそもIE8の新品が現在も出品されている時点でおかしいのです。
安いものには理由があります。
安くても利益が出るということは、本物ではない可能性が非常に高いということですね。

昔、友人が某オークションで数千円でIE8を買った!というので見せてもらったことがあります。
当然、そのIE8は偽物でした。
外観は偽物としてはかなり完成度が高く、本物と偽物を並べて比べてみないとわからないレベルでした。

しかし、その音は全然ダメでした。
ひどくこもっていて、本物のIE8とは全くの別物です。

その友人はその後どうしたかというと、ちゃんとしたお店で本物のIE8を買っていました。

おいしい話というのは、そうそう転がっているものではないということですね。
ゼンハイザーに限らず、イヤホンを買うときは極端に安かったり、信頼できるお店以外で買うときは偽物であるという可能性を考慮するべきです。
SENNHEISER IE8

まとめ

ゼンハイザーのIE8は現在では、新品は販売されているのを見かけることはなくなりました。
しかし、このイヤホンの音は他にはない魅力があると思っています。

絶対的な性能は、最近の高級なイヤホンと比べると劣っている部分が多いです。
と言っても、特に手放す予定もなく、所有イヤホンの中ではわりと使用頻度が高いイヤホンです。

実はIE8をリモールドとかもしてみたいなあ、とか思ったりしていた時期もありました。
でも、リモールドすると(悪い意味で)音が変わってしまうとの情報が多かったので、やめました。

これからも、このIE8を壊れるまでは大事に使い続けていきたいと思います。

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