実は、僕は学生時代に博多一風堂という人気ラーメン店で1年ほどバイトをしていた経験があります。
一風堂は、その名の通り飽きのこないおいしい博多風のとんこつラーメンのお店なのですが、一風堂と聞いて皆が連想するのはテーブルに常備してある「辛もやし」だったりします。
この辛もやしは、ラーメンを注文してからそれが来るまでの時間、お客さんがラーメンを待っている時間も退屈しないように提供されているものなのですが、これだけでご飯が1杯食べれてしまうくらいおいしいことでも有名です。
この病みつきになってしまう辛もやしを、一風堂に置いてあるものと全く同じに作ることは難しいですが、コツさえ分かればそれに近い味のものは作ることが出来ます。
辛もやしのオリジナルレシピ
辛もやしの作り方を研究した成果
僕自身はバイトをしていたのがディナータイム(夜営業)だったので、朝仕込まれるこのおいしい「辛もやし」の作り方や使われている調味料などは実は知りません。
一度か二度だけ、夜の営業時間中にもやしが無くなってしまった時があって、社員の方が急遽作っているのを遠くからちらっと眺めたことがあるくらいです。
でも、やっぱり一風堂の辛もやしはおいしいですよね。
料理好きだったこともあって、本家の辛もやしの味を参考にして、何度か自宅でもその味を再現できないかと研究をしました。
何度か失敗しつつも工夫しながら作り続けていたら、かなり近い感じには作ることができるようになりました。
ちなみに、本家の一風堂の辛もやしは普通の家庭にはない調味料を使っていたりする(と思う)ので、自宅で完璧な再現をするのは難しいと思います。
なので、今回紹介するレシピは家庭でも普通にある調味料で作ったものです。
調理法も僕の独自のアレンジが加えてありますが、少量だけ作るにはこの作り方が簡単だし効率も良いかと思います。
材料
材料と調味料は以下のものを使います。
- もやし 1袋
- 塩 小スプーン1杯
- 鶏がらスープの元 小スプーン1杯
- 和風顆粒だし 小スプーン1杯
- ゴマ油 大さじ1
- 一味唐辛子 適量
- いりゴマ 小スプーン1杯
以上の材料と調味料を使います。
上記の調味料の分量だとお店に置いてある辛もやしよりも味が薄めになってしまうのですが、自宅の食事のおかずの1品として考えるならばその方が良いでしょう。
もしも作るのならば、味見をしながら、各自のお好みで調味料の分量は調整してください。
それと本家の一風堂の辛もやしには少量のニラが入っているのですが、今回は入れていません。
事前の準備
まず最初にもやしをお湯で茹でるのですが、その前に色々と下準備をしておきます。
- 鍋に水を入れ沸騰させておく
- ざるを用意する
- ステンレスボウルに冷水(氷入り)を用意する
- 大きめのタッパーを用意する
以上のものを事前に準備しておきます。
なぜなら、もやしをお湯に入れてからは、手際よく作業しないとあのシャキシャキした食感のもやしにはならないからです。
湯がいてすぐ冷やす
そして、10秒ほどかき混ぜながら湯がいたらすぐにざるにあけてお湯を切ります。
意外と短く感じるかもしれないですが、茹で過ぎないように注意するのがコツの一つです。
そして、最も重要なのはここからです。
大きめのステンレスボウルに氷を入れてキンキンに冷やした冷水に、もやしを移してよく冷やします。
この冷水(氷水)にさらす工程は、ものすごく重要です。
こうすることによって、もやしのシャキシャキした食感が生まれるのです。
ここまでの工程を素早く、そして手際よくおこないことがおいしい辛もやしを作るための最大のコツと言っても過言ではありません。
水気を切ってタッパーに入れる
十分に冷やしたらもう一度ざるにあけて、しっかりと水気を切ります。
ここまで来たら後の工程は楽勝です。
水気をよくきったもやしを大きめのタッパーに入れます。
そして、用意しておいた調味料を全て投入します。
最初に書いた調味料の分量に「小スプーン1杯」とか書いてしまったのですが、これは大体小さじ1/2杯分くらい?の分量です。
今回使った調味料の中でポイントなのは「鶏がらスープの元」と「和風顆粒だし」ですね。
「辛もやし研究」をする中で、いろいろなうま味調味料を試してみましたが、この2つをブレンドするような感じで同時に使うのが一番しっくり来ました。
そしたら、タッパーの蓋をしっかり閉じて、思いっきり振って混ぜます。
こうすることで、むらなく混ざるし、味が馴染むのも早い気がします。
十分に混ざったらOKです。
この時に味見をして、味が足りないと感じたら、調味料を足すことで調整すると良いと思います。
このまま食べても良いですが、冷蔵庫で15分〜30分くらい寝かせると味が馴染んでより一層美味しくなります。
完成!
一風堂の辛もやしとは、使っている調味料や作り方が違うので味は少し違うのですが、あのシャキシャキした歯ごたえのピリ辛のもやしの美味しさは再現出来たと思います。
作り方のコツさえわかってしまえば、誰でも作ることができる簡単料理なので、ぜひ作ってみると良いと思います。
それと注意点が一つあります。
この辛もやしは日持ちしないので、作ったらすぐに冷蔵庫に入れて、できればその日のうちに、遅くとも次の日には食べ切るようにすることをおすすめします。
まとめ
博多一風堂の辛もやしはおいしいですよね。
僕は一風堂のラーメンは大好きで毎日食べても飽きないと思っているのですが、自宅でも似たようなものなら簡単に作ることができるのが、この「辛もやし」だと思います。
一風堂でバイトしていた経験があると言うのは先ほど書いた通りなのですが、一風堂の辛もやしの正確なレシピは実際のところよく知りません。
今回書いたのは、僕が自宅で独自に研究したオリジナルレシピです。
完璧な再現は難しいですが、サッと湯がいて冷水にさらすというポイントさえ抑えて、後は好みの調味料の分量で味付けをすれば、とてもおいしい辛もやしが出来上がります。
例えば、基本的な調味料にくわえて、お酢を少量入れればさわやかな雰囲気の味に、すりおろしたにんにくを入れれば食欲をそそる風味になるかと思います。
各自で、お好みの味を探求することができるのも自宅で作る「辛もやし」の魅力の一つなのではないでしょうか。