先日、近所のTSUTAYAにて、「劇場版HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-」のDVDを借りて、観てみました。
本当は、映画館で観たかったのですが、僕の住んでいる近所には上映している場所が少なく、いつの間にか上映が終わっていました。
なので、不本意ではありますが、DVDをレンタルして観てみることにしたのです。
結論から言うと、内容的にはかなりいい感じの出来となっていて、楽しんで鑑賞することが出来ました。
ただ、やはり現在連載中の週間少年ジャンプに乗っている漫画とは全く違う意味でのおもしろさだったというのが正直な感想です。
しかし、アニメの映画としての完成度としてはなかなかだったのではないでしょうか。
そこで「The LAST MISSION」の感想を簡単にですが、書いていこうと思います。
なるべく避けたいとは思うのですが、多少のネタバレが含まれてしまうかと思うので、まだ観ていない人は読まないほうが良いかと思います。
「劇場版HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-」を借りてみた
簡単なあらすじ
「The LAST MISSION」の物語の舞台は懐かしい天空闘技場です。
コミックスでは全く描かれることがなかった、バトルオリンピアやそこで活躍するズシの姿を見ることが出来ます。
もちろんゴン、キルア、クラピカ、レオリオなどの主要メンバーはもちろんのこと、ウイングやビスケも登場します。
今では思い出の中の存在となってしまった、ネテロ会長もバトルオリンピアの会場にゲストとして来ていたのですが、「The LAST MISSION」の物語の根幹に関わってくるのがネテロ会長と「影」と呼ばれる集団です。
その「影」がバトルオリンピアを突如として襲撃、それをゴン達が止めようと戦う、というのが「The LAST MISSION」のストーリーです。
そして、「影」のメンバーが使う「念」とは異なる非常に強力な力、「怨(おん)」も物語の主題の一つです。
オールスター
「The LAST MISSION」では、今までの登場人物達がこれでもかというくらい登場します。
最近のジャンプの連載では、ジンや十二支んなどばかりが出てきているので、ゴンが主人公している姿を観たのは逆に新鮮な気持ちだったような気がしました。
もちろんヒソカも登場します。
戦いのシーンはありませんでしたけどね。
また、個人的にちょっと嬉しかったのはズシの活躍です。
ゴンやキルアとの実力の差は相変わらず大きい様子でしたが、順調に成長している様子が観れたのはなんというか、良かったです。
できればズシの操作系の能力とかも見たかったですが、残念ながら使うことはありませんでしたね。
いろんなキャラクターが登場すると言うのは、ファンとしてはテンションが上がります。
考えてみれば、ウイングとビスケの絡みと言うのは実は初めてだったのではないでしょうかね。
物語の盛り上がり方の映画と漫画の違い
「The LAST MISSION」は劇場版なので、通常の連載漫画のストーリー構成とは、考え方が全く異なります。
いつもの原作コミックスの方を読んでいると、物語が盛り上がる部分というのは実はそこまで多くないということに気づくと思います。
特に、最近のハンターハンターはバトルのシーンも少なめだし、じっくりと考察しながら楽しむ、というような雰囲気の構成となっています。
普段の漫画には「派手さ」というものが少なめなんですよね。
だからこそ、何度も読み返すと新しい発見があったり、登場人物の心境の変化とかの奥深さとかを味わう事ができるのです。
地味だけど、実はよく考えられているというのが、原作ハンターハンターの面白さだと思います。
それに対して、劇場版の物語構成は全くの逆の考え方です。
そもそも、「映画」というのは基本的には何度も見返すことって少ないのですよね。
もちろん、ものすごいマニアや、その映画が本当に気に入った人ならば、何度でも劇場に足を運ぶかもしれませんが、全体で見れば非常に稀なケースです。
故に、特に漫画の劇場版と言うのは、1回で観客を満足させる必要があるのです。
「The LAST MISSION」も例外ではなくて、この映画の物語もとにかくずっと盛り上がっているという印象です。
もうずっと、目が離せない!というような感じです。
大画面の映画館で観ると、より一層おもしろい!というような内容でしたね。
僕はDVDを借りて観てしまったのですが、ちゃんと映画館で見たら、もっとおもしろかったんじゃないかなあと、ちょっと後悔していたりします。
劇場版ハンターハンターはとにかく派手で刺激的なぶん、物語の裏側に実はこんな伏線があったのか!みたいなじっくり味わう部分は薄めです。
でも、約2時間とかの長さの映画でも、一度見ただけでも100%に近いくらいの内容を理解することができるし、映画というものはそういうものです。
そうでなくてはならないのです。
このように、劇場版と原作漫画と言うのは全くの異質なものと考えるべきだと思います。
これは、「映画」というものの性質を考えると原作と違いが出てくるのは当然のことです。
ハンターハンターのファンとして
原作の漫画版と雰囲気が違うからダメとかそういうことはなくて、「The LAST MISSION」はハンターハンターのファンとしては非常におもしろい映画だったと思いました。
なぜなら、登場するキャラクターはハンターハンターの登場人物だからです。
それだけでも価値のあるものだと個人的には思います。
原作の方が休載が多くて、メインのキャラクターが活躍する姿がなかなか見れないので、余計に嬉しいですよね。
最近のジャンプではクラピカがたくさん登場するので、すごく嬉しいのですが、連載再開してからはストーリー的にあまり戦闘シーンは描かれていません。
ゴンやキルアだけでなく、クラピカもかなり激しいバトルをしていたのを観れたのは良かったです。
あ、レオリオは何故かものすごく不憫な扱いでしたけど。
実際のところ、これだけまとまって多くの戦闘シーンを見ることができるのは劇場版だけじゃないしょうか。
それが劇場版の醍醐味と言うものです。
「The LAST MISSION」はまさにハンターハンターのファンのための映画と言っても過言ではないかもしれません。
まとめ
「劇場版HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-」は原作の漫画とはかなり考え方の違う物語構成となっていますが、映画としては非常におもしろいと思いました。
ハンターハンターのファンとしては、東京とか上映している場所までちゃんと行って見るべきだったのかもしれません。
特に、バトルオリンピアのことやズシのその後の話を垣間見ることもできるので、情報を補完するという意味でも見る価値があるでしょう。
物語の構成もずっと観てて飽きないようないいかんじの構成バランスで、エンターテインメントとして十分に楽しむことが出来たと思います。
結局「怨」というのが何だったのかははっきりとわからないままでしたが、その辺りの説明はして欲しかったような気はしました。
ひょっとしたら「怨」と言うのは、暗黒大陸に関係があって、暗黒大陸編で解き明かされる!なんていう展開を期待してしまったりしています。
TSUTAYAでは「The LAST MISSION」は最新作となっていて、2泊3日しか借りることが出来ませんでした。
次のハンターハンターの劇場版は今のところ特に情報無いようですが、次こそは劇場で観たいですね。
コメント
ありがとうございます!!!
すごく感動しました (;v;)こんなに感想を書いてくれましたね。
劇場版についての批判を聞いてから、さびしくて、ちょっとむかつくこともあった そして、納得できない。なぜなら、はっきり言えなかったが。ずっと心に残っていました。
でも、この感想を読むと、なんか、これだ!って感じで、すっかりしました。
ありがとうございます!
>HaiHaさん
こちらこそありがとうございました。
ハンターハンターの劇場版は映画館でやっているときに見ることが出来なかったので、ずっと心にひっかかっていました。
なので、僕にとってもこの映画を見るための、良い機会になったと思います。