【ハンタ】No.342 布告:ビヨンドの狙いと、メビウスとか言うとんでもない設定

メビウス ハンター文字解読

2年ぶりの連載再開となってから、2週目のハンターハンターを読ませていただきました。
今回も非常に内容の濃い展開となっていて、何度か読み返さないと内容が理解しがたい部分もありましたね。

先週はビヨンドが十二支んの前に姿を現したという衝撃的な場面で終わってしまいましたが、今週はその続きの話でした。

各国の思惑や政治的な駆け引きなども複雑に絡んでいることが描写されていて非常におもしろい回でした。
絵よりも文字が多く、難解な部分もたくさんあったので、解説も含みつつ感想を書いていきたいと思います。

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ビヨンドの狙い

V6

ビヨンドが十二支んの前に突如として姿を現した目的はやはり「皆で一緒に暗黒大陸に行こう」というものでした。

しかしそれは単純な話ではなくて、そこにはV5の政治的な思惑も絡んでいました。

V5各国の代表の政治家達が最も重要視するのは「メンツ」です。
故に、いかに暗黒大陸が危険な場所であったとしても、得られることが予想される国家的な規模の報酬を考えれば、政治の世界では大した問題なのではないのでしょう。

375ページでは、暗黒大陸の概要についてまとめた資料に目を通していない、女性の政治家の姿が描写されています。
その資料には暗黒大陸の「5大厄災」などの危険についてもまとめてあったはずなのですが、目を通していないということは彼女にとってそれは重要ではないということを示唆しているように思えます。
その証拠に、この後よくわかっていないにも関わらず、その場の流れに合わせて自信たっぷりといった様子で話を合わせるかのように会話に参加しています。

そう言った意味ではこの場にいる政治家たちは情に流されることなく、国という大きな流れを動かすことができる、そして自分たちの役目として重要な事をよく理解している、政治家としては非常に優秀な人達であるということがよく分かるシーンです。

政治家にとって重要なのは、いかにして事を荒立てることなく解決するかということです。

そこで、提案されたのはカキンをV5の一員として迎え、新たに「V6」として組織を再編成するというものです。

カキンが先導して暗黒大陸の探索を行い、その他の5カ国でカキンをサポートする代わりに、報酬は仲良く6等分するというもの。
単独での探索を行うよりも報酬は6分の1に減ってしまいます。
でもその代わり、カキンのホイコーロ王は偉業を達成した人物として、歴史に名を残すことが出来るし、暗黒大陸の探検に邪魔が入るというリスクもなくなります。

V5側としても、カキンが移民の受け入れを無制限で大々的宣伝してしまっている以上、世間の目に触れない水面下でカキンを止めるという選択肢をとることができなくなりました。
これは、すでに世間に公表してしまった暗黒大陸への移住計画を、大義名分の名のもとにカキンとV5の双方にメリットのある条件で、血なまぐさい方法なしで解決するための唯一の手段だったと言えます。

故に、新たな国連にも似た組織「V6」としてカキンとともに暗黒大陸へ進出するという選択肢が最も平和的かつ、国としてのメンツも保つことができる方法なのです。
世論も暗黒大陸への進出に期待が高まっている様子が描写されていますから、そういう意味でもこの選択がベストだったのです。

というか、V6というネーミングは某アイドルグループと同じ名前な気がしますが、その辺大丈夫なのでしょうか?

監視役

カキンを中心に暗黒大陸への渡航を行うことは決まったわけですが、その監視役として選ばれたのが「ハンター協会」です。
当初は十二支んのメンバーだけで何とかしようとしていたこの問題は、ハンター協会の総力を持ってあたることとなりました。
このプレゼンテーションで最後に課題となったのがハンター協会がビヨンドを捕らえることができるかということですが、ビヨンドはその先手をとったということですね。

ビヨンドはハンター協会が自分のお目付け役に選ばれるということや、カキンが大々的に暗黒大陸への渡航を宣言すれば、暗黒大陸へ向かうことが可能になるということを完全に計算していたということですね。
やっぱりビヨンドはすごい人です。

どれだけ長い期間待つことになっても、どんな手を使っても自分の目的を達成するという執念を感じます。

ビヨンドはおよそ50年もの間待ったのだから、おそらく待つことに関しては常人ならぬしぶとさがありそうです。
どのような形で、どこで何をしながら待っていたのかはまだわかりませんが、ネテロ元会長が施した「枷」に関係していそうな予感がします。

カキン帝国暗黒大陸探検隊

ジン

前回はあまり出番がなかったジンは、カキン帝国の暗黒大陸探検隊の元へ現れます。

これはまさかの展開ですね。
すごいテンション上がりました。
「来るものは拒まず」というビヨンドの言葉を真に受けた、というか利用して「オレも混ぜろよ」とか言っちゃうジンさんはかっこよすぎです。

パリストンとの会話から察すると、パリストンのやろうとしていることを止めようとしているように思えます。

しかし、ジンもビヨンドと同じく長い間、暗黒大陸へ行くことを望み続けていた人物の一人です。
コミックス32巻「No.339 静寂」の冒頭でトッコーに申請を出しているけど許可が下りていないのかな?と思えるページがあります。

故に、ジンの最大の目的はパリストンの邪魔ではなく、暗黒大陸の探検をすることだと考えられます。
ジンも今の段階で、最短で暗黒大陸へ向かうことができるのは、カキンの暗黒大陸探検隊に参加することだと判断したのかもしれません。

5000体の兵隊(キメラ)

コミックス32巻13〜14ページにてジンが言っていた、パリストンが回収したとされる「5000体の半獣人(キメラ)」の話がようやくここで出てきました。

この5000体の兵隊(キメラ)は全てが念能力を持っているとのことなので、相当な戦力であることが予想されます。
全員があの手ごわかったキメラ=アントの師団長や兵隊長クラス、はたまた同じくキメラにされてしまったパームなどと同じくらいの実力だと考えたら、これはものすごい脅威です。

仮にハンター協会にキメラの兵隊が送り込まれて、全てのハンターでこれに立ち向かったとしても全部で600人程度と言われるハンター達では多大な犠牲がでてしまうことでしょう。

パリストンが具体的にこれからどのように行動するのか。
また、ジンがどのようにパリストンと遊ぶのか目が離せません。

お目付け役

ジンは、言ってしまえばカキン帝国の暗黒大陸探検隊の監視役的な存在として、この場所に現れたのではないでしょうか。
それに対して、ビヨンドの監視役はハンター協会、十二支んのメンバーたちです。

で、実際に暗黒大陸に行くことになるのは「ビヨンド+十二支ん」と「ジン+暗黒大陸探検隊」ということになるのかと思います。

この構図は非常に熱いですね。
こんなにおもしろい展開で物語が進むとは全く予想できませんでした。

さすがは冨樫先生です。

暗黒大陸について

メビウス

暗黒大陸は「世界」の外側の大陸であるということはわかっていましたが、なんと「世界」とは「メビウス」という巨大な湖の中に浮かぶ島に過ぎないということが判明しました。
暗黒大陸、巨大すぎです。

そして、暗黒大陸に向かうには「案内人」という存在が必要不可欠だということが語られています。
「案内人」の存在なしでは、限界海境線と呼ばれる部分を越えることすら出来ないそうですね。

また、今回の移住計画で、一般の人達が住むことになるのはこの限界海境線ぎりぎりの地域の無人島であるとのことです。
これを仮想の新大陸とするのは本来であれば詐欺みたいなものであるとは思うのですが、本当の暗黒大陸に住むよりはずっと安全な気はします。

ホイコーロ王は5年以内に1億人を暗黒大陸へ送り込むと言っているのですから、それだけの人数が住むことができる規模の無人島があるということですね。
すごいスケール感です。

また、「メビウス」というネーミングと、案内人無しでは限界海境線を越えることが出来ないという事実から考えると、進もうとしてたらいつの間にか戻ってしまう無限ループのような性質や罠が「メビウス」にはあるのかもしれません。

門番と案内人

暗黒大陸へ行くために必要な魔獣族「案内人」は「門番」と呼ばれる存在によって召喚されるものなのだそうです。

この部分はまだわからないことだらけです。

まず「案内人」は、とりあえず人語を操る獣である魔獣であるということは分かるのですが、「門番」という存在は今のところ全くの謎です。

前回の話で「新世界の門番は無礼な輩を最も嫌う」という台詞がありましたが、これは何かの比喩なのかと勝手に思っていました。

しかし、今回の話で実際に「門番」という存在がいて、何らかの交渉をして、案内人を「召喚」してもらうということが語られていました。
「召喚」と言うとついついFFの召喚魔法みたいなのを思い浮かべてしまうのですが、「召喚」という言葉の意味としては「人を呼び出すこと」なので、ひょっとしたら普通に電話とかで呼ぶのかもしれませんね。
その辺りは今後の話が楽しみな部分ではあります。

危険度ランク

暗黒大陸が由来であるとされる危険外来種にはその危険度によってランク付けがされているそうです。

現在発表されている最高危険度のランクがCランクなのだそうですが、これは「運悪く遭遇したら最悪の場合死に至る」というレベルの危険度です。

しかし、このランク付けはあくまで一般に公表されている生物に限っての話ですから、例えばキメラ=アントなどはさらに上のBとかAとかの危険度であると思われます。
NGLでカイトが「最高レベルの危険生物だ」と言ってたしね。
放っておいたら人類が滅亡していたかもしれない、メルエム達がランクCだったらおかしいですからね。

おそらく暗黒大陸には5大厄災などを始めとする、もっとやばい生き物がたくさんいるのでしょう。

これは、あくまで一般人に混乱が広がらないようにするための政治的な配慮であるということです。
「正直で平和な世界」が一番良いけれども、より大事なのは「平和」だということですね。

まとめ

今週のハンターハンター「No.342 布告」は政治的な駆け引きや各国の思惑などが主題となった回でした。
非常に内容が濃くて本当におもしろかったです。

個人的には今回描かれていた政治家達の姿がすごく「政治家」っぽい感じだったという点が興味深かったです。
ビジュアル的にも「あ〜こんな人、政治家にいそうだよね」というおっさんやおばさんや、民衆の安全よりもメンツや国家単位でのメリットを優先する姿が描写されていました。
そういう意味ではこの人達はTHE・政治家という雰囲気で、その視点からすると非常に有能な政治家の集団なのでしょう。

ジンがカキン帝国の側に突然現れるという展開も衝撃でした。
通常だとそれぞれが別々に出発して、暗黒大陸でバトルを繰り広げるとかいう展開を予想してしまうのですが、このような構図でストーリーが展開されるとは思いもしませんでした。

やっぱりハンターハンターはすごく面白いです。
来週もすごく楽しみですね。

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