実は今月で、このブログ「アートなモノ」を書き始めてから1年経ちました。
去年の12月4日に初めての記事投稿をしてからというもの、このブログの更新を続けてきました。
1年という時間は短いようでいて、非常に長く感じるものです。
このブログを書いている僕自身のプライベート的な意味での環境の変化も、内面的な変化もたくさんありました。
何よりブログに対する考え方も変わってきたように思います。
そこで、ブログを1年間続けてきたことで、感じたことや思ったことを書いていきたいと思います。
ブログの当初の方向性と目的
文章を書けるようになりたい
去年、ブログを始めた当初はとにかくブログの記事数を増やすことと、出来る限りたくさん書くということに集中していました。
というのも、僕自身が「文章を書く」ということに対しての苦手意識があったからです。
とにかく、数をこなせば何とかなるのではないかと思いました。
そんなわけなので、僕のブログは文章量の多さにはなるべくこだわって書いてきたつもりです。
なんというか、文字を書いて意味のある文章に仕立てると言う行為を毎日のように繰り返す「ブログ」というものを始めるというのは、昔の僕にとってはものすごい冒険だったのです。
今までの人生の中で、これだけたくさんの文字を自分で考えて書きだす、というのは初めての経験でした。
そして、パソコンの前に座ってキーボードを叩くという行為は、自分の考えをわかりやすく形にするということでもあります。
僕はそれが苦手というか、慣れていませんでした。
一年ブログを書き続けてきた今でも、上手な巧みな文章を書くということは僕にはできません。
その代わり、苦手意識はかなり薄くなってきて、文章に触れることに抵抗がなくなってきました。
以前は、数百字の文章を書くだけでも数時間もかかっていたものが、同じ時間で数千字の文章を書く事ができるようになりました。
ちなみにこのブログで一番最初に投稿した記事は411文字です。
これだけでも当時の僕にとっては大変な作業でした。
内容的にも、非常にたどたどしくて恥ずかしいです。
最近のブログを書くくらいのスピードで、多めの文字数でもスラスラと書けるようになったというのは、僕にとっては大変な進歩です。
これだけでも、ブログを続けてきて良かったなあ〜と思えます。
ブログというのは、文学作品のような文章を書くための訓練にはなりません。
文章が作品となるようなくらいの素晴らしい表現力は身につかないでしょう。
しかし、わかりやすい文章を書くために、「慣れる」という意味ではおすすめできる訓練方法だと感じています。
記事数を増やしたかった
このブログを始めた去年の12月から今までずっと意識してきたのは、「ブログの記事数」をできるだけ増やしたいということでした。
ブログと言うのは、他人が読んでくれて初めて価値が出るものです。
そうでなくては、非公開の日記でも十分に事足ります。
そして、人が読んでくれるブログというのは、ある程度のボリュームが必要です。
特定のジャンルに絞ってあろうがなかろうが、いろんな事が書いてあるブログの方が楽しいはずなのです。
同じような内容の記事のブログだったら、記事数が100のブログよりも300のブログの方が人が来てくれるし、読んでいて楽しいです
そういう意味では文章量の多さという点も大事ですね。
文章量が少ないブログ記事はサラッと読むことはできますが、それだと内容が薄くなってしまうでしょう。
文章量が多いブログは読破するには時間がかかりますが、読む人はしっかりと読んでくれるかもしれません。
そんな事を考えながらブログを始めたわけですから、最初の半年くらいまでは「毎日更新」を絶対に守って、ブログを書いていました。
100記事を越えるまでが本当にしんどかったです。
ブログをやってきてよかったこと
ブログを書き続けてきて、文章に慣れるという目的は、ある程度達成されたと思っています。
少なくとも苦手意識は弱くなりました。
しかし、ブログによって得ることができたのはこれだけではなくて、他にもいろんな良いことがありました。
ブログを始めてから一年経過した現在は、始めた当初とはブログを書く目的も変わってきました。
ブログは毎日更新が基本だけど…
今年の後半辺りからは、毎日必ずブログを更新することにはこだわっていません。
最近もなるべく更新できる日は更新してきましたが、あまり無理をして更新だけをするということはしないようにしていきたいと思っています。
と言っても、このブログの記事数は丸一年経って、投稿記事だけでも370を越えています。
つまり、最低でも1日1回以上はブログの更新ができていたということになります。
1年間でこれだけ頑張ってこれた!と、めんどくさがりな自分を褒めてあげたいです。
ホントに。
3ヶ月程前までは、どんな内容でもとにかくブログを更新できれば良いと思っていました。
毎日更新を途切れさせないためだけに、何とかして無理やりブログのネタを考えて文章を書いたり写真を用意したり、という日も多かったように思います。
しかし、ある程度の記事数がたまってきたということで、僕のブログに対しても考え方も変わってきました。
これから、このブログがさらに成長するためには、このブログならではの内容にこだわる必要があると思うようになってきたのです。
このブログ(自分)ならでは内容
ブログというメディアは、インターネット上に星の数ほど存在しています。
そんな中で、自分のブログをもっと成長させるためにはどうすればよいか?
それは、他のブログにはない独自の内容を書くしかありません。
このブログを始めた頃は、ブログを書くという行為に慣れたいという気持ちと、記事数を増やしたいという気持ちが強かったです。
しかし、記事数がそこそこ増えてきた今となっては、ブログを始めた当時と同じ気持ちではダメだと思うのです。
そんな、心境と状況の変化もあって、できるだけ自分の独自の内容の記事を書きたいという気持ちが強くなってきました。
例えば、今までは何かを買ったとしても、それをそのまま感想を書いたりとかしていました。
でも「そのままで良いのか?」という疑問を感じるようになってきたのです
もちろんそれに感動したのならば、それを素直に書けば良いと思います。
しかし、それで本当におもしろいのか?ということも考えるようになりました。
何かを書くとしても、どうにかして僕自身の独自の視点のようなものを演出できれば良いなと思っています。
それはこれからの課題ですね。
今後もこのブログをもっとおもしろくしていきたいです。
そのためには、それなりの工夫が必要だと感じている今日このごろです。
気楽に書けるのもブログの魅力
ブログを成長させるためには独自性が必要だと書きました。
しかし、ブログの魅力というのは気楽に書くことができるという点でもあります。
あまり、独自性や完成度にこだわり過ぎると何も書けなくなってしまいますからね。
「日常の中で感じたこと」や「なんかわからないけど書きたい!と思ったこと」を、素直に書くということが大事です。
簡単に書ける分、ブログを見る人は書いている人がどんな人なのかということがわかりやすい、というものメリットだったりします。
だから、日記のような簡単に書けるような記事も書いてもいいと思うし、日々の生活で感動したこととか、気楽にどんどん書くのもブログの方向性としてはありです。
というか、それがブログという個人メディアの本来の形だとも思います。
自分の興味を持っている事柄を他人とシェアしたいと言う気持ちが、ブログを書くための原動力になるのではないでしょうか。
素直に自分の気持ちをぶつける事と、それを本気で書くということ。
それが、おもしろいブログを作るための第一歩なのだと思います。
考えをアウトプットすることの重要性
ブログを書いてきてよかったと思うことはもう一つあって、それは「自分の考えていることを吐き出す場所」を作ることができたという点です。
なんでもいいから、思いついたことや気になっていることを、ブログの投稿記事という具体的な形のあるものとしてアウトプットすることで、自分の頭の中がすっきりする気がするのです。
結局のところ「人間」という生き物は、何かを思いついたとしてもそれを形にできないと前に進むことはできないのです。
僕は藝大に通っていた学生時代から、ずっと作品を作ってきました。
その中で何かアイデアを思いついたとしたら、それを立体的な造形物として制作するのです。
そうして形になったもののアイデアは、それで終わりで、やっと次の作品を制作することができます。
実際に作品として完成させないと、その作品アイデアが気になって気になって、とてもじゃないけと次の作品を作る気にはなれません。
そのアイデアが作品として成就する可能性のないゴミのようなものだとしてもです。
だから、効率よく作品制作をしていくためには、どうにかして作品を形にすることが大事なのです。
おそらくそれは、作品とかアートだけではなくて、他の仕事でも同じことだと思います。
それと、アイデアだとか、思ったことというのは、それだけだと消費するだけで生産的な活用をすることができません。
僕は普段の生活の中でも、作品のアイデアに限らずいろんな事が思い浮かびます。
あれが食べたいとか、これがほしいとか、はたまた今朝のニュースで流れていた事件がひどかったとか、とにかくとりとめなくあらゆることが脳内に浮かび上がります。
しかし、それを何らかの形として表現しないのであれば、それはそこでおしまいなのです。
もしくは、自分がその事柄に対して何か思うことがあれば、ずっとそのことを考えていたりとかします。
昔の彼女が忘れられない男性みたいな感じです。
考えているだけで、無駄に時間が過ぎていくだけで、効率も悪いし非生産的です。
そんな時はブログに書くと良いです。
頭の中がスッキリして、以降はその事柄が気にならなくなるのです。
そして、考えたことを文章という価値のあるのものに変化させることができるというのが大きいです。
ブログも作品も、自分の考えをアウトプットすると言う意味では同じです。
ブログを書き始めて、自分の思考を吐き出す場が用意されている状況ということが、いかに重要かということがよく分かりました。
たとえ何かおもしろい事を思いついたとしても、何らかの形にしなかったとしたら、そこで終わりです。
いつの間にか忘れてしまって、なかったことになってしまものです。
その点、ブログに思いついたことをすぐに書いてしまえば形として残ります。
日々の生活の中で考えたことが無駄にはならないのです。
ブログは勝手に働いてくれる
そして、ブログのもう一つの良い所は他人に見てもらえるという点です。
一度、「公開」してしまえば、サーバーが落ちたりしない限り、自動で世界中の人間が閲覧可能な状態となります。
しかも、自動でそれが行われるのです。
これは、本当に画期的なことです。
インターネットがない時代だったらば、人に何かを伝える場合は、実際に他人と会って直接話すか手紙を送るくらいしか、手段はありませんでした。
特に不特定多数に情報を伝えることができるのは、新聞記者とか芸能人とか政治家とか、本当に限られた人だけでした。
その点、ブログやその他のウェブサイトと言うのは、それがなかった時代の常識をくつがえすような存在です。
誰にでも作って公開することができて、なおかつ自動で働いてくれるのです。
これは、ものすごいことだと思います。
もしも1000人くらいの人に何かを伝えたいとしたら、従来のアナログな方法だととてつもなく大変です。
というか、ちょっと考えただけではそんな方法は思いつきません。
新聞やテレビは一般人には無理だし、1000人もの人間を集める方法もどうすれば良いかわかりません。
どちらにしても非常に大変な作業となるでしょう。
しかし、ブログならばその大変な作業を勝手にやってくれるのです。
一日に1000人くらいの人がブログを見に来てくれるというのも、大変なのはサーバーのCPUだけで、ブログを書いている我々は全然大変じゃありません。
しかも、誰かがブログを読んでいる間も、普通にブログを書いたりできます。
従来のアナログな手法、例えば1000人集めて演説をしたりするのとかとは違って、時間を無駄にすることがありません。
まとめ
ブログを1年間続けてきたことで、思ったことや感じたことを書いてみました。
このブログだけの「独自性のある記事を書きたい」と言うのは、最近すごく思うことなのですが、まだまだよくわからなくて、悩んでいます。
悩みつつもいろいろチャレンジしていきたいです。
少なくとも、自分の興味のあることを全力で書くのは大事かなあとは思っています。
一時期は毎日更新していたこのブログも、最近はかなり適当に更新しています。
書けない日は無理をしないというスタンスになりました。
それは、開始当初は少なかった記事数が、現在はかなり多くなってきたということと、ブログの方向性を模索している時期でもあるからです。
ブログは、僕のように作品を作っていく人間にとっては非常に便利な存在です。
展示をしたりとか、作品を完成した時にすぐに発表することができる場所があると言うのは安心感があります。
作品の制作の工程とかも、ギャラリーに来たお客さんにブログを見せながらプレゼンしたりとか、そういうことがすぐに出来ます。
また、作品のアイデアとか試作品みたいなものに関しても、気軽に書くことができるというのも、すごく良いです。
当初はこのブログは文章に慣れるだけのために始めたつもりでした。
しかし、今となっては様々なメリットがあって、すっかりブログを書くのが習慣の1つとなってしまいました。
ブログというのは「自分の考えとか思ったことを他人とシェアする」というのが大きな目的の1つです。
僕が作品を作っている目的というのは、まさにそう言うことだったりします。
したがって、ブログというのはそれが簡単にできるということで、僕にとっては革命的なことだったりします。
ブログとアートと言うのは本質的には似た部分があるのです。
そんな意味で、ブログを始めてよかったなあと思っています。
そして、ブログというのは人に見てもらうというのが大事なので、そのために他人が読んでも楽しいブログを書きたいです。
そのためには、まだまだ僕自身も成長していかなくてはなりません。
今後も頑張って更新を続けていきますので、このブログ「アートなモノ」をよろしくお願いします。