先週の土曜日に大阪に行ってきました。
日帰りでの小旅行だったので、あまりたくさんの場所を訪れることは出来ませんでしたが、とにかくハデな印象の大阪の町並みを堪能することは出来たと思います。
関東の街とは全く違う感覚で構成された町並みなのだと言うのが、実感出来ました。
特に印象的だったのはお店の看板がほぼ全部、立体だったことです。
隙あらばとりあえず平面を立体にしてしまおうという考え方なのだろうなあと思うのですが、関東ではあまりこのような看板は見かけることがありません。
この町並みの雰囲気は関東の街しか知らない僕にとっては、まるで海外にでも来てしまったのではないかと思うくらいの差を感じました。
この雰囲気に飲まれつつもすごい!と興奮して、たくさん写真を撮ってきてしまいました。
【大阪】とにかく全てが派手だった!
道頓堀周辺
今回の旅の一番の目的は「大阪を堪能すること」でした。
なので、寄りたいところはあっても、寄らなくてはならない場所はなかったので、気ままに大阪の街を歩くことにしました。
実は、いざ大阪まで来たのは良いのですが、僕は大阪に関しては無知です。
出かける前日にほとんど一夜漬けみたいな感じで、大阪の観光について勉強したくらいなので、よくわかってないことがたくさんあります。
そこで、大阪といえば道頓堀!というイメージがあったので、とりあえずはそこを目指すことにしました。
これは、大阪名物の串カツのお店「横綱」の外観です。
ホント派手ですよね。
このお店は大阪の街にいくつか店舗があるような、串かつの有名なお店なのですが、その店構えの派手さでも有名なのだそうです。
この時は考えもしなかったのですが、横綱の他の店舗はもっと派手です。
つまり、このお店はまだ大阪の街の凄さの始まりに過ぎなかったということです。
タコです。
立体のタコの看板です。
意味はわからないけど、すごい迫力でした。
ちなみに僕はタコが好きではないためにたこ焼きは食べれません。
せっかくの大阪ですが、それだけがちょっと残念ではありました。
寿司屋も立体看板です。
でかいです。
何だかこれを見ていると、学生時代に僕が講師のアルバイトをしていた美術予備校で勘違いした受験生が作った立体作品みたいな感じにも思えてきますが、この町並みにはマッチしているような気がしてくるから不思議です。
美術予備校でこれを作ったら、いくら作りこまれていて完成度が高くても50点くらいです。
とにかく迫力だけはすごい!
こちらもフグの立体看板です。
このくらいではちょっとこじんまりして見えてしまいますが、関東だったらこのくらいでも大迫力です。
串かつの有名店「だるま」の道頓堀店です。
おっちゃんが眉間にしわを寄せて中空を見つめていると言う、謎な光景です。
めちゃくちゃ怖いです。
今回の小旅行では串かつは食べることが出来ませんでしたが、次は絶対食べたいですね。
「くいだおれ太郎」です。
あまり大阪に詳しくない僕ですが、これは知っていました。
背景のシャンデリアが派手です。
他の立体看板はデフォルメされたキャラクターが多い中で、この牛だけはすごく写実的な表現をされています。
この辺りのごちゃまぜな感じからもカオスを感じます。
牛の看板の隣にあった「昭和大衆ホルモン」と書かれた看板です。
味があっていい雰囲気の看板です。
時代を感じますね。
この看板はレリーフなので半立体ですね。
でも平面には絶対しない!という意気込みを感じました。
ゲーセンの看板(入り口)も大迫力です。
何故にドラゴン?
そういえば、歩いているとゲーセンがたくさんありました。
東京では最近はゲーセンをあまり見かけなくなった気がしますが、大阪ではゲーセンに行く人の人口が多いのでしょうか。
「金龍ラーメン」の看板はドラゴンに突き破られていました。
看板の突き破られた感じがすごくリアルです。
この表現をする情熱は一体どこから来るのでしょうか。
とにかくすごいとしか言いようがありません。
こちらは有名な「かに道楽」本店の看板です。
というか、かに道楽っていくつもあるのですね。
今回、ちょっと歩いただけでも3つの店舗と動いているカニの看板を見かけました。
こちらの本店では、何故かカニが「飲酒運転撲滅」と書かれたたすきを掛けていました。
まさか「飲酒運転撲滅」という非常に真面目なメッセージまでもが、このような形での強烈なアピールをしてくるとは思いませんでした。
すごすぎます。
飲酒運転は本当にいけないことだとは思いますが、その思いをストレートに表現するのが大阪流なのかもしれません。
このあたりの感覚が関東の人とは決定的に違う部分なのではないかと思いました。
道頓堀川
こちらは、何かと興奮した人達が飛び込んで話題となる道頓堀川です。
先日もWカップに敗退したことで、飛び込んだ人がいてニュースになっていましたね。
ちょっと見た感じだとお世辞にも綺麗な川とは言えないように思えますが、よくぞこんなところに飛び込む気になったものです。
道頓堀川のほとりを歩いていく中で、一番目立っていたのはドン・キホーテでした。
半端ないです。
一枚の写真に収まりきらない圧倒的な大きさです。
観覧車もあります。
一体これを作るのに、どれだけのお金がかかったのでしょう?
対岸には博多のラーメン屋の「一蘭」が行列を作っていました。
大阪でも一蘭は人気店のようですね。
これだけ刺激的な風景が連続していると、圧倒されて疲れてきてしまいますね。
道頓堀川のほとりの花壇に植わっていた花がちょっとだけですが癒やしを与えてくれました。
新世界
ちょっとだけカフェに入ってコーヒーを飲んで休憩をしてから、「新世界」と呼ばれる地域に向かいました。
「新世界」は大阪の象徴のような存在である「通天閣」や串かつのお店が軒を連ねている地域です。
駅を降りると道頓堀周辺とは打って変わって商店街っぽい場所に出ました。
この辺りはあまり、派手さは感じないですね。
将棋サロンで将棋をしているおじいさんたちがたくさんいたのが印象的でした。
でも、控えめながらもやっぱり看板は立体であるということは忘れないようです。
串かつ「だるま」のおっちゃんです。
串かつ「だるま」の本店は新世界にあるそうですが、こちらは看板?というか完全に出てきちゃっているので、看板娘ならぬ看板おやじといったところでしょうか。
とりあえず立体にすれば何とかなる!というような凄みを感じました。
少しこじんまりとした印象だった商店街を抜けると、今度は道頓堀周辺と同じくらいかそれ以上のハデな看板が乱立する地域に出ました。
あまりの情報量に目が眩みそうです。
この辺りは「ビリケンさん」の像がたくさんありました。
これだけたくさんの「ビリケンさん」がある理由はよくわかりませんが、大阪の人達の心をグッと鷲掴みする何かがあるのでしょう。
謎です。
串かつ「横綱」もこちらはすごい迫力でした。
とにかく隙間に何かを全てを突っ込んだようなデザインです。
圧倒的な情報量です。
横綱の向かいにあるお店はフグフグでした。
フグへの愛情?が半端ないです。
エビスさんです。
ゴリ押しで金運がアップしそうなイメージがありました。
エビスさんの隣には、鶴と亀の木彫看板です。
ハリボテっぽい作りの看板が多い中で木彫りの看板はひときわ異彩を放っているように感じました。
大阪の名物である「通天閣」です。
ここに来るまでが派手過ぎたので、意外とこじんまりしているようにも感じてしまいました。
近くまで来ると大きくて迫力を感じたのですが、この付近もあまりコテコテ感はなくて、ここまで到着したらほっと一息という感じでした、
まとめ
今まで、大阪には大学生の時の研究旅行で、ちょっとだけ訪れたことがあるくらいで、自由に観光したのは今回が初めてのことでした。
今回の大阪への小旅行は特に大きな目的もなくて、のんびりと散歩するような気分でしたが、想像していた以上の大阪の町並みの迫力に圧倒されてのんびりするなんてことは無理でした。
まるで、国外に出てしまったのでと思うくらいの、カルチャーショックを受けました。
朝の4時半くらいに家を出て、帰宅したのは11時位という、かなり無茶な日程での日帰り旅行でしたが、大阪の一部だけでも堪能することが出来て楽し観光することができたと思います。
楽しい旅でしたが、長時間の運転と大阪の雰囲気に飲まれたおかげで、かなりの疲れを感じつつも無事に家まで行き着くことが出来ました。
帰り道で立ち寄った諏訪湖のサービスエリアから見える夜景が綺麗で、かなり癒されるような気分でしたね。
やっと見慣れた風景の場所に戻ってきたという感覚でした。
大阪は本当におもしろい街だと思いました。
今までずっと関東周辺で生活してきた自分にとっては、それとは全く違った感覚で作られたであろう大阪の町並みは驚きの連続でした。
僕は、大学時代は東京の芸術系の大学に通っていたこともあって、それなりに美術やデザインの勉強はしてきたつもりでしたが、その価値観が全て覆されるようなくらいの衝撃がありました。
今まで、勉強してきたデザインの理論とか、大阪では全くの無意味ですね。
大事なのはその地域の人々の感覚に合致したものを作ることだと思いました。
人の好みは千差万別、と言うのは当たり前のことですが、僕が思っていた以上に住んでいる地域の環境によっても左右されるのだと言うことがよくわかった気がしました。
そんな事がわかっただけでも今回の観光は意味のあるものになったと思います。
大阪は関東とは全く違う雰囲気の迫力がありますが、観光をするには魅力的な場所です。
いろいろ見ながら散歩するだけでもすごく面白かったです。
次は日帰りではなく、泊まりで大阪に観光に行って、串かつを食べなから1杯やりたいと思いました。