ジュエリー「酒瓶」 取手校地で作った七宝のネックレス

ネックレス「酒瓶」

この作品は大学4年生の時に作った作品です。

僕が大学時代通っていた東京芸大の工芸科彫金研究室では4年生になると「」の授業があります。
七宝とは金属の土台の表面にガラスの粉を焼き付けて色や模様を表現する、金属の表面処理の技法です。

この七宝の授業では七宝の基礎やテストピースの制作、有線七宝などの様々な七宝の技法を学ぶことができるのですが、「酒瓶」ネックレスはその中の一つです。

「酒瓶」をモチーフにしたこのネックレスは厚さ2㎜の純銀の板に、酒瓶の形に加工した鏨(たがね)を打ち込んでへこみを作り、そのへこみに七宝の釉薬を乗せて、電気炉で焼き上げたものです。

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七宝ネックレス「酒瓶」

七宝のネックレス

七宝は独特の色合いと透明感が表現できるところが良い所です。
ネックレス「酒瓶」

七宝の授業は普段通っている上野の校舎を離れて、芸大の取手校地の「表面処理工房」という研究室で授業を受けます。

茨城県の取手にある校舎は、取手駅からバスで約15分くらい走った、辺りに人家が殆ど無いような場所にあります。

芸大に合格してから1年間は取手校地で授業を受けることになります。
1年生の時は取手駅周辺のアパートを借りて住んでいたので、自転車で25分ほどかけて毎日通っていました。
山を登った場所にある校舎まで坂道をママチャリで一生懸命駆け上がった日々が懐かしいです。

2年生になると東京の上野で授業を受けることができるようになるので、当時は早く学年が上がって上野に行きたいと毎日のように思っていました。

大学4年生になってから、この授業のある約1ヶ月の間は取手に逆戻りするというわけです。
1年生の時と違って、この時は上野の校舎に自転車で通うことが出来る場所に住んでいました。
したがって、授業に間に合うために早起きしなくてはならないので、取手に通うのがかなり大変だった記憶があります。

僕は普段、七宝もジュエリーを作ることはないのですが、取手の表面処理工房で受けた七宝の授業は、良い経験になったと思います。

いろんな種類のお酒の瓶

写真だと小さくてよく見えないかもしれないのですが、酒瓶の一つ一つにアルファベットの刻印を打って、お酒の種類を表現してあります。
そのお酒の印象から色をイメージしました。
左から「BEER」「GIN」「SAKE」「WINE」「WISKY」「WINE」「RAM」と刻印を打ちました。

最近はダイエットをしているので控えているのですが、お酒は大好きです。
そこで、身に付けることでいつでもお酒を飲んでいる気分を味わうことができたらいいな、と思いこのデザインを思いつきました。

ネックレス「酒瓶」

銀が渋い色になっていた

ネックレス「酒瓶」はまだ大学にいた頃、うちの奥さんにプレゼントしました。
うちの奥さんも僕以上にお酒が大好きなので、気に入ってくれたみたいです。

今でも大切にしまっていてくれたので、久しぶりに見せてもらいました。

長くほったらかしになっていたおかげで、かなり渋い色に変色しています。
「銀」は長期間そのままにしておくと、空気中の硫黄と結合して硫化して黒く変色してしまいます。

それを防ぐためには、まめに磨いてあげる必要があります。
磨くと言っても、重曹と水をつけて指でゴシゴシするだけで、少しの変色ならすぐに綺麗になるので簡単です。
ネックレス「酒瓶」とダンボー

まとめ

「七宝」のような伝統的な技法を使って制作した作品は、長い時間が経っても使うことができるのが良い所です。
この「酒瓶」ネックレスも少し磨けば今でも使うことができると思います。

ただし、身に付けるとものすごい酒豪なのではないかと、他の人から思われてしまうのが難点です。

「酒瓶」をモチーフにした七宝のネックレスは大学4年生の時の課題作品です。
取手で学んだ七宝の技術と知識は普段使うことはないですが、良い勉強になったと思います。

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