6月2日発売の週刊少年ジャンプ27号より連載再開となるハンターハンター、楽しみですね。
約2年ぶりの連載再開に向けて、現在発売されているコミックスの1巻から32巻までを久しぶりにひと通り読んでみました。
ハンターハンターは、今まで何度も繰り返し読んできましたが、何度読んでも飽きませんね。
読む度に新しい発見があるような気がします。
ハンターハンターは冨樫先生の巧妙な伏線が隠されていることが多いということでも有名です。
物語の随所に散りばめられた伏線はそれが伏線だと気づかないような些細なものもあれば、ものすごく目立っているのに物語の中で一切回収されることがない伏線もあります。
この伏線の回収の仕方もハンターハンターの魅力の一つです。
コミックスを読み進めた中で、そのような回収されるかどうかもわからない伏線をピックアップして、まとめてみました。
ハンターハンターの未回収(だと思われる)伏線をまとめてみる
ハンゾーの出番は?
コミックスの1巻〜5巻までの間に描かれたハンター試験。
この試験でゴン達と一緒に合格した、287期のハンター達の中で、その後の様子が描かれていないのは「ハンゾー」だけです。
ハンゾーは忍者なのに目立ちたがり屋で、かなりキャラがたっていたと思うのですが、もう出番はないのでしょうか?
あまり、目立たなかったポックルや試験に不合格だったポンズなどのキャラはキメラ=アント編で再登場しているにも関わらずです。
まあ、ポックルもポンズも残念なせっかくの再登場なのにひどい扱いでしたけどね。
ポックルのクチュクチュ事件はトラウマになりそうな悪夢です。
ハンゾーはハンターになる目的は「隠者の書」という一般庶民では入れない国にあるという幻の巻物を探すためだと、語っているシーンがあります。
今後、この「隠者の書」に関しての物語が語られる時が来るのでしょうか。
ズシはフロアマスターになっているらしい
天空闘技場編のメインキャラクターであったはずの「ズシ」ですが、漫画ではその後ほとんど登場することはありませんでした。
グリードアイランド編の最初の辺りで、ゴンがウイングに必殺技について相談するために電話をしたシーンで、ウイングの後ろのほうで修行している姿が登場したくらいかと思います。
しかし、劇場版のハンターハンターではズシがフロアマスターになって活躍する姿が描かれているそうです。
残念ながら劇場版は見ていないのではっきりしたことは言えないのですが…
漫画の方でも劇場版の設定が適用されるのかは謎ですが、ズシは再登場が楽しみなキャラクターの一人です。
センリツが探している闇のソナタ
クラピカの就職先の同僚である「センリツ」ですが、彼女が探しているという「闇のソナタ」も未回収の伏線の一つです。
魔王が作曲したと言われる独奏曲で、ピアノ、バイオリン、フルート、ハープの4つがあるとされています。
センリツが聴いたのはフルートの曲だったそうですが、そのせいで身体を病んでしまいます。
その代わり、センリツは非常に便利な能力を得ることが出来たわけですが、なんとしても探しだしてこの世から消し去りたいと考えています。
「闇のソナタ」に関しての話も、今後関わってくることがあるかもしれません。
クラピカのその後
クラピカはハンターハンターのメインキャラクターの一人であるはずですが、ヨークシン編以来ほとんど出番がありません。
登場したのはグリードアイランド編のコミックス15巻でクロロの名前を発見して驚いたキルアが電話をかけるシーンと、俗に言う「BBB」のシーンだけです。
「BBB」とはコミックス32巻「No.399 静寂」にてレオリオがクラピカに電話をかけた時にクラピカの携帯が「BBB」とバイブレーションで振動して音を出しているシーンのことです。
このシーンやヨークシン編のエピソードのせいでクラピカは電話に出ない人というイメージが定着した気がします。
「BBB」の時クラピカは教会のような場所で、集めることが出来たと思われる緋の目を前にしています。
仲間の目はすべて集めることが出来たのでしょうか?
幻影旅団への復習はどうなったのでしょうか?
また、それぞれの指に宿っているという能力の中で人差し指の能力は謎のままです。
クラピカはハンターハンターの主人公の一人のはずですから、そのまま伏線を回収しないということはないはずですが、はたして6月2日の連載再開で登場することがあるのでしょうか。
クロロのその後
クラピカにジャッジメントチェーンを刺された幻影旅団の団長こと、「クロロ」はその後どうなったのでしょうか?
グリードアイランド編では、ヒソカとその他の団員によって除念師を探し出すシーンが描かれています。
そこで除念師である「アベンガネ」を探しだして除念を依頼した様子が描かれていますが、その後は音沙汰なしです。
時系列的にはとっくに除念が済んでいてもおかしくないはずです。
クロロもハンターハンターの物語の中心人物の一人なので、今後登場する機会もあるはずです。
はたしてヒソカはクロロと戦うことができるのでしょうか?
クラピカは復習を果たすことできるのでしょうか?
グリードアイランドのゲームマスター
グリードアイランドはジンとその仲間の11人によって製作されたそうです。
製作者11人のファーストネームの頭文字を並べて「GREEDISLAND」というゲームタイトルにしたということが語られているシーンがあります。
しかし、11人いるはずのゲームマスターの中で今のところ判明しているのは6人だけです。
残りの「I」「S」「A」「N」「D」の文字に対応する5人のゲームマスターは不明なままです。
インターネット上では「I」がイックションペで、「S」はサンビカ=ノートンである、なんていう説もありますが根拠はありません。
今後、ジンと一緒にグリードアイランドを製作した仲間も登場するかもしれませんね。
幻影旅団に入団したカルト
脱退したヒソカの抜け番として、いつの間にか幻影旅団の団員になっていた、ゾルディック家の一員であるはずの「カルト」。
流星街に侵入したキメラ=アントを退治しているエピソードで、旅団に入団した理由が「兄さんを取り戻すため」らしいということが判明するシーンが有ります。
しかし、現時点では意味不明です。
まず兄さんというのが誰なのかわかりません。
キルアのことかイルミなのかミルキなのか、それともまだ登場していない誰かなのか。
また、「兄を探す」という目的が、幻影旅団としての活動とどのように関係してくるのか、今の段階では情報が少なすぎてはっきりしません。
また、旅団員はヒソカだけでなく、ウボォーギンとパクノダもいなくなったわけですから、今後その2人の分の団員が補充されることもあるかもしれませんね。
キメラ=アントの女王はどうして生まれたのか
キメラ=アントの女王はどのような経緯で生まれたのでしょうか。
コミックス第19巻17ページで女王が「おそらく薄くではあるが私にも人間の血が混じっているのかもしれぬ」と考えているシーンがありました。
物語中では女王の出生について語られているシーンはありませんが、はっきりしているのはキメラ=アントが外来種であるということです。
会長選挙・アルカ編にて、何人かの登場人物がキメラ=アントのことを「外来種のアリ」であると言っているシーンがあります。
今のところ根拠はないですが、キメラ=アントは十中八九、暗黒大陸からきた生物であると個人的な予想をしていたりします。
連載再開以降、女王の出生についても語られるシーンがあるかもしれませんね。
NGLの王、ジャイロ
「ジャイロ」はコミックス20巻の中盤辺りで突如として登場したキャラクターです。
いや、登場したというよりも存在が示唆された、と言ったほうが正しいかもしれません。
ジャイロの存在はハンターハンターの伏線の中でも最も謎の多い伏線の一つであるかもしれません。
コミックス30巻「No.315 帰郷」にて、ウェルフィン、ヒナ、ビゼフの3人がジャイロを探して流星街へと行こうとしているシーンが描かれています。
果たしてこの3人はジャイロに出会うことができるのでしょうか?
また、主人公であるゴン達とどのように関わってくるのでしょうか?
展開が全く予想できませんが、そのうちジャイロについても語られる時が来るでしょう。
女の子になってしまったカイト
ネフェルピトーに倒されて、もう生き返ることはないはずだったカイトが、何故か女の子になって復活しました。
ジンが言うには、カイトの能力「気狂いピエロ(クレイジースロット)」には絶対に死んでたまるか!と思った時にだけ出る番号があるそうです。
ということは、その能力のおかげで復活することが出来たということになると思うのですが、その番号の能力は謎のままです。
また、1から9までの数字の中で判明している武器の姿はまだ一部だけです。
今後、カイトが物語の中で関わってくるならば、残りのナンバーの能力も明らかになる時が来るかもしれません。
レオリオ、医者になるための勉強はどうなったのか
会長選挙で大勢の前でジンをぶん殴って、突如として有力な会長候補の一人になってしまったレオリオ。
レオリオはこの時に(放出系と思われる)「発」を披露していますが、いつの間にそんな技が使えるようになったのでしょうか。
また、医者になるための勉強や医大に入学するための試験はどうなったのでしょう?
物語の中でどのくらいの時間が流れているのか、ちょっとわからない部分もあるのですが、念の修行と勉強を同時に行っていたということなのでしょうか。
もしくはすでに医大生になることができているのかもしれません。
コミックス第9巻のウボォーギン戦の時の回想シーンでクラピカの師匠がちょっとだけ登場したように、レオリオの師匠も登場することがあるかもしれませんね。
キルアとゾルディック家の関係
コミックス31巻〜32巻に渡って描かれたアルカの争奪戦の結果、キルアはゾルディック家から追われる存在となったはずです。
キルアとアルカ(ナニカ)が合わさった時に発揮される能力はゾルディック家にとって喉から手が出るほど手に入れたいものとなりました。
今後、キルアとゾルディック家の関係はどうなるのでしょうか?
また、シルバがコミックス5巻145ページで「いつか必ず戻ってくる、あいつはオレの子だからな」と言っていたのも、まだ回収されていいない伏線の一つであると思われます。
アルカ(ナニカ)の能力でゴンが回復した後は、キルアとアルカは2人で旅に出ますが、どのように彼らが物語に関わってくるのか気になるところです。
キルアとゴンがまた、一緒に行動をするときは来るのでしょうか?
最近登場したキャラクター達の能力
コミックスの30巻〜32巻では非常に多くの新キャラクターが登場しました。
十二支んのメンバーやビヨンド=ネテロ、それに暗黒大陸探検隊のまだ名前もわからないメンバー達。
最近(と言っても2年前ですが)登場した彼らの能力や実力は、今のところ全くの未知数です。
しかしこれは、暗黒大陸編の物語が始まれば明かされるはずです。
また、十二支んを脱退したジンやパリストンの能力は非常に気になりますね。
念系統はどの系統に属しているのか、など興味はつきません。
パリストンが副会長に就任してから失踪した人達の行方
コミックス30巻にてミザイストムが、パリストンが副会長に就任してから消息不明になったハンターについて語っているシーンがあります。
パリストンが副会長に就任してから、18人ものハンターの行方がわからなくなっているそうです。
さらっと流して良いエピソードかもしれませんが、これも一応伏線の一つであると言えます。
もしかしたら、パリストンがこの消えてしまった18人のハンターを使って何かしている、もしくはしようとしているのかもしれませんね。
ゴンの出生
主人公であるゴンの出生はハンターハンターの最大の伏線の一つです。
母親は誰なのか?
ジンとどこでどのように出会ってどこでゴンを産んだのか?
今のところコンの出生については謎だらけです。
また、ゴンは非常に特殊な体質の持ち主です。
常人ではありえないくらいのケガの治りの早さと運動能力、それに犬並みの嗅覚を持っています。
これは十中八九、母親の遺伝によるものだと推測されるのですが、ゴンは自分の母親はミトさんであると言って、別に知りたいと思っているわけではないようです。
もしかしたらゴンの母親は人間ではないのかもしれませんね。
ジンとゴンの母親のエピソードもいつの日か紹介される時が来るでしょう。
まとめ
以上がコミックス1巻〜32巻を読んでいて気づくことが出来た、ハンターハンターの未回収の伏線です。
自分の復習の意味も込めて、まとめてみました。
もちろん、今回まとめてみた中で今後関わってこない話もあるかもしれませんし、気づくことが出来なかった伏線もたくさんあると思います。
でもそれがハンターハンターの魅力の一つですよね。
人の予想の斜め上をいく冨樫先生ならではです。
久しぶりにハンターハンターの全巻を読んでみましたが、けっこう忘れてしまった部分もたくさんあって、楽しんで読むことが出来ました。
6月2日の連載再開が非常に楽しみです。
連載再開以降も各話の感想とか考察を出来る限り書いていこうと思っています。