ここ最近は、時間のあるときはできるだけ作品制作に時間を費やすようにしています。
今日は雪が降っていたので、作業場も寒かったですが頑張りました。
できれば、来月に予定している引っ越しの前には、この作品を完成させたいなあと思っています。
間に合うかどうかは正直不安ですが、見た目は前回よりもそれっぽい感じになってきました。
ただ、作業が進むといろいろと問題も出てくるので、その対策を行いながら制作を進めなくてはなりません。
↓前回までの制作
「iPSパーツ〜肺」制作風景
問題その1:強度の問題
この作品「iPSパーツ〜肺」は、(自分で言うのもなんですが)かなり繊細な作業が必要な作品です。
電子パーツを1つ1つハンダ付けして組み立てていかなくてはならないからです。
で、制作の初期の頃は大丈夫だったのですが、作品が大きく成長していくにしたがって強度的な意味での不安が出てきてしまいました。
特に左右をつないでいる部分がハンダ付けするたびに、ぐわんぐわんなってしまって、曲がってしまったり取れてしまったりしそうになってきていました。
なんとかなるかもしれないけれども、これからもたくさんのパーツをハンダ付けしていくことを考えると、近い将来やばいことになるかもしれません。
これ以上重量が増えるとまずそうな雰囲気です。
そこで、その対策として、一時的に強度を上げるために補強をすることにしました。
作品の裏側を銅や真鍮の線をハンダ付けして、強度をアップさせました。
ちなみに、真鍮の線がねじってあるのは深い意味はありません。
調度良いのがなかったから、たまたま手元にあったちょっと細めの真鍮線をねじって使ってみました。
これで、しばらくははんだ付けをしている最中に作品が壊れたりすることはないはずです。
もちろん、後でこれらの補強用の針金ははずさなくてはなりません。
そうなった時に、どうやって作品の重さを支えるのか・・・悩み中です。
最終的には、この強度に関しての問題も考えなくてはなりませんね。
問題その2:余計な場所にパーツを盛りすぎた
はんだ付けをしながらも、油土で作った粘土模型を横に置いて、見比べながら作業をしています。
で、作品のプロポーションが完成に近づいていくにしたがって、模型と見比べて「おかしいな」と思うところも見えてきます。
言ってしまえば、パーツを盛りすぎてしまった「余計な部分」ということです。
ちょっとずつしか作業を進める事ができないので、このシリーズの作品は手探りな作業が多いです。
どうしても、無駄な仕事をしてしまうこともあるのです。
そんなわけで、「余計な部分」は容赦なくもう一回ハンダゴテを当てたりとか、ニッパで切り取ったりして、もぎ取ります。
残骸って感じ。
せっかくハンダ付けしたのにもったいないと思うかもしれないですが、どうしても必要な作業です。
いわゆる「マイナスの作業」というやつですね。
制作をしていると、時には自分のやってきた作業を後退させなくてはならない瞬間もあるんですよね。
まとめ
とりあえず現在のところの進行具合はこんな感じです。
けっこう出来てきたでしょう?
余計な部分を取り去ったおかげで、モチーフの肺の「らしさ」が以前よりも少しだけ出てきた気がします。
まだまだやることは山積みなので、完成がいつになるのかはわかりませんが、頑張ります。