5/10~11の2日間に渡って開催された「春のヘッドホン祭2014」試聴感想レポート、Part1の続きです。
試聴レポートPart1 [SHURE][final audio design][YAMAHA][WESTONE]
試聴レポートPart3 [Etymotic Research][STAX][SENNHEISER][audio-technica][KEF]
試聴レポートPart4 [FitEar(須山補聴器)][KuraDa][Bang & Olufsen][ULTRASONE]
【春のヘッドフォン祭2014】試聴感想レポート[MHaudio][SOUND WARRIOR][音茶楽][ATOMIC FLOYD][ortofon]
MH audio
15階で展示されていた「MHaudio」の製品を取り扱っているアコースティックフィールドさんのブースに行きました。
MHaudioさんは、今回のヘッドホン祭でも持っていった愛用の「HA-11」や「HA-1」などのヘッドホンアンプや、木材で出来た小型スピーカー「WAON」などを製作しています。
ヘッドホン祭りなのですが、スピーカーがたくさん展示されていました。
他の部屋はイヤホン・ヘッドホンの展示と試聴をするお客さんばかりなので静かなのですが、この部屋に入った瞬間、良い音がしていたのが印象的でしたね。
新製品としては「WAON muku」という従来の「WAON」のように合板ではなく、無垢材で作られたスピーカーが展示されていました。
良いスピーカーが欲しいとちょうど思っていたので、すごく欲しいです。
MHaudioさんの製品は、デザインにこだわったかっこいい製品ばかりで、見ていて飽きない楽しいコーナーとなっていました。
今回、この部屋で一番目立っていたのは「HA-1 スーパカスタムモデル」と題された2つのポタアンです。
筐体やフロントパネルを創作アクセサリー作家さんに作ってもらったそうです。
独特な味のある質感に仕上がっていて、とてもおもしろいですね。
好きな人はすごく好きそうな、デザインとコンセプトだと思います。
手前に置かれているのは同じ創作アクセサリー作家さんに加工してもらったという真鍮製のツマミです。
スワロフスキーを彫り留めしてあります。
僕は、大学時代に金属工芸を学んでいたので特に思うのですが、機械的な工業製品ばかりであるオーディオの世界で、このように手作り感や温かみのある作品を作るというのはすごく良い試みだと思います。
無機質なものではなく、工芸的な人が直接手で作ったものであるという事実が、その製品を所有する喜びみたいなものにもつながってくるはずです。
MHaudioさんの製品はどれもが独特な空気感を持っていて、世界でただひとつのものを持っているんだぞ!という気分にさせてくれるのが大好きです。
手作りの暖かさとデザイン性を兼ね備えていて、(良い意味で)ハンドメイド感のあるヘッドホンアンプやスピーカーを作っている貴重なメーカーさんといえるのではないでしょうか。
他にも「HA-11」や「HA-1」などの製品やケーブルやツマミが展示販売されていました。
ケーブルがすごく可愛くて勉強になります。
ツマミはその場で手持ちのアンプに取り付けてもらえます。
ボリュームツマミの交換だけでもポタアンの印象がかなり変わるのが楽しいです。
実はMHaudioさんとは、何年か前のヘッドホン祭でiPodとHA-1をくっつける真鍮製のメタルジャケットを手作りして持って行ったら、大変気に入って頂いて、お知り合いになりました。
その縁でヘッドホン祭で展示販売用に真鍮製のメタルジャケットの制作や同じく真鍮製のツマミの表面処理をやらせていただいたりしました。
というわけで、いろいろ見せていただいたりしながらMH audioさんのブースには長居させてもらいました。
今度、僕の住んでいる山梨県の隣の長野県などで展示をするそうなので、その時はまたおじゃましたいと思っています。
SOUND WARRIOR
次に立ち寄ったのが「SOUND WARRIOR(サウンドウォーリア)」城下工業株式会社さんのブースです。
同社のモニタリング用のヘッドホン「SW-HP10」が、3段重ねにされたオーディオシステムに接続されていました。
以前、eイヤホンさんのブログで長野県にあるというサウンドウォーリア(城下工業)の工場見学に行ったという記事を読んだことがあって、その記事を読んでから非常に丁寧にヘッドホンを作っているのだなあという印象が強いメーカーさんです。
一番上の段のCDトランスポート→DAC→ヘッドホンアンプという3段重ねにされたシステムに「SW-HP10」を挿して試聴することが出来ました。
このヘッドホンを持っていないのでなんとも言えない部分はあるのですが、いい感じの音だった思います。
音茶楽
「音茶楽」のコーナーはいつもお客さんで賑わっていて、なかなか入り込めませんでした。
偶然空間が空いたところに入り込んで試聴することが出来たのが、「Donguri-楽(RAKU)」という新製品です。
ごめんなさい、うまくイヤホンにピントが合いませんでした。
音茶楽さんの製品は音質の評判は良いのですが、かなり高価な製品が多いことでも知られています。
そんな中で「Donguri-楽(RAKU)」というイヤホンは1万5千円程度の値段なのでかなり手を出しやすくなったと言えます。
今回のヘッドホン祭りの会場で先行販売もしていたみたいですね。
試聴した感想は、全体的に音が遠い印象のイヤホンだったように思います。
しかし、その中で一つ一つの音に前後感が感じられて、その結果、かなり空間が広いように感じました。
ATOMIC FLOYD
「ATOMIC FLOYD(アトミックフロイド)」のブースでは「SuperDarts Titanium +Remote」という6月上旬に発売予定のイヤホンを展示していました。
ATOMIC FLOYDはフィリップスのヘッドホン開発に携わったという方が興したイギリスのメーカーです。
ステンレスの筐体を使っているATOMIC FLOYDのイヤホンは、どれもがデザイン性に優れていてすごくかっこいいです。
「SuperDarts(スーパーダーツ)」というイヤホンはダイナミックドライバーとBAドライバーのハイブリット構成になっているイヤホンです。
確か、ハイブリットなイヤホンがちょうど流行り始めた頃に発売されたように記憶しています。
今回試聴させてもらった「SuperDarts Titanium +Remote」はATOMIC FLOYDのフラッグシップ機である「SuperDarts」のチタンバージョンということですね。
音は、無印のスーパーダーツと比べて上品にまとまっているように感じました。
無印のものはかなりハデな音だったように記憶しているのですが、そういう印象は薄れたかのように思います。
チタンでできているせいなのかわかりませんが、確実にグレードの高い音だったと思います。
ortofon
「ortofon(オルトフォン)」のブースに立ち寄ったのは1時20分過ぎでした。
11時頃から居るのでもう少しで2時間半くらい経とうかというところです。
つい最近発売されたばかりの「e-Q8」というイヤホンを試聴させていただきました。
オルトフォンはスピーカー用のケーブルなども作っている会社で、そのせいか僕の中ではオルトフォンのイヤホンに使われているケーブルはかなり高品質なものが使われているイメージがあります。
「e-Q8」には純銀線のボイスコイルが使われているそうで、その恩恵なのかはわかりませんが、かなり高音域が印象的な音だったと思います。
僕は以前から販売されているモデルである「e-Q7」よりも「e-Q8」の方が好きですね。
かなり良い音だったように感じました。
Part3に続く…
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