アートというのは、とあるモチーフを別の性質を持ったものに生まれ変わらせることだったりしますよね。
野菜や果物のような動くことのない植物が動物のような生き物の姿に生まれ変わったりしたら、ちょっとおもしろいかもしれませんね。
そろそろハロウィンが近いので、カボチャのお化けのようなアート作品を作ってみました。
後ろから見るとこんな感じです。
トゲトゲしていて、かなり攻撃力の高そうなモンスターですよね。
ちなみにハロウィンのカボチャと言えば「ジャック・オ・ランタン」ですが、このカボチャモンスターは光りません。
この作品の中には、実際に本物のカボチャが入っていて、それを利用した質感と色となっています。
光らないジャック・オ・ランタンみたいなモンスター
作ろうと思った動機
作ろうと思ったのは、純粋に「ハロウィンだなあ」と思ったからです。
でも、実は僕自身はあまりハロウィンと言うものに興味はありません。
そもそも、ハロウィンと言うものがなぜ行われるのか、よく知りませんからね。
でも、これだけ世間でお祭り騒ぎしているくらいだから、多くの日本人の中では、すでに定着したイベントなのだと思います。
今の時期は、どこに行ってもハロウィン一色です。
どのお店でもオレンジ色のカボチャ関連のグッズを売っている気がします。
ここまでハロウィンと言うものの影響力が強いのならば、ハロウィンというイベントの矢面に立たされているカボチャも、そのままただの野菜でいられるはずがありません。
もしかしたら、世の中の何処かではむくむくと畑で動き出すカボチャもいるかもしれません。
日本の何処かには、今回作ったようなカボチャのモンスターのような存在がいてもおかしくありません。
そんな事を考えて、このカボチャの妖怪とも言うことができる、カボチャのお化けを作ることにしたのでした。
制作工程
まず、作品の元となる小さめなカボチャを用意します。
このカボチャは近所の農協で買ってきました。
「目」のパーツは手芸屋などで売っている、「ドールアイ」のような製品を買ってきても良かったのですが、ちょうど良さそうな目のパーツがあったので、それを使います。
この目のパーツは以前、自分でアクリル板を加工したり、絵の具で描いて、作っておいたものです。
銅線で足の骨組みを作ります。
この時点では虫みたいにも見えますね。
樹脂粘土を使って、目をくっつけます。
樹脂粘土は、予めオレンジ色に着色してあるものを使っています。
足のボリューム感を出したりとか、刺を作ったりとか、樹脂粘土を盛りつけながら、どんどん作業を進めていきます。
形が出来上がったら、最後に絵の具で、着色します。
カボチャの地の色を残しつつ、何種類かの絵の具を使い、なるべくリアルな質感になるようにこだわりました。
完成です。
いろいろな場所で撮影してみる
せっかく作ったので、いろんなシチュエーションで撮影をしました。
普通のカボチャと一緒にダンボールの中で
冷蔵庫の中で
植木鉢の上で植物と一緒に撮影
階段の下から撮影
階段の上から撮影
こっちを見てる
石畳の上で
まとめ
今回は、ハロウィンということでカボチャのお化けを作ってみたわけですが、トゲトゲな見た目で、かなり悪そうな生き物が完成してしまいました。
ハロウィンのカボチャといえばカボチャを繰り抜いて中にろうそくを入れて作る「ジャック・オ・ランタン」です。
でも、この「カボチャのお化け」はとくに「光る」という仕掛けがあるわけではありません。
「光らないジャック・オ・ランタン」というようなイメージですね。
これだけ、日本でメジャーなイベントとなったハロウィンですから、その影響を受けたカボチャが命を宿してしまったとしたらどうなるか…
このカボチャアートはそんな事をイメージして制作しました。
もしかしたら、僕達が知らないだけで、どこかでこのような生物が誕生しているかもしれませんね。
余談ですが、この作品は本物のカボチャを使って作ってあるので、時間が来たら腐ってしまいます。
1〜2ヶ月もすれば寿命が来てしまうと言うのは、ここだけの秘密です。