今までリコーのGRで撮影した写真には、「逆光」のシチュエーションで撮ったものが多くあります。
「逆光」というのは写真を撮るときには、非常に不利な場面であると言えます。
ゴーストやフレアが写り込んだり、白飛びが発生したりしやすいからです。
上記の写真も太陽の付近には例に漏れずゴーストやフレアがあります。
(個人的にはあまり気になりませんが・・・)これらを防ぐためにはレンズフードなどが必要なのかもしれません。
GRで逆光の写真を撮ると、その時の雰囲気が非常に良く再現されるように思います。
そう言った意味でこのカメラで撮った逆光の状況の写真は好みです。
「RICOH GR」で逆光のシチュエーションで撮影した写真
雪のある景色
スキーに行くと逆光のシチュエーションでの撮影が多くなりがちです。
なぜなら辺りが開けているからです。
雪の部分は白いので、デジカメで撮影するには非常に苦しい場面ですが、実体感がある印象でしっかりと描写されています。
曇ってどんよりした日の「逆光」の写真も雰囲気があって好きです。
こういう日に太陽に向かって撮る写真は、繊細な部分まで描写されている印象はあまりありません。
非常に平面的にも感じてしまいます。
でも、全体的な雰囲気はすごく良いと感じます。
木のシルエット
逆光の状況だと、木のシルエットだけが強調された写真となる場合が多いです。
「木の質感」という意味では、黒く潰れてしまった木の幹からは何も感じません。
しかし、GRで逆光の樹木を撮った写真は、なんとも言えない空気感が感じられます。
木の枝のシルエットがおもしろいです。
木の葉の透けている感じが綺麗です。
植物を逆光で撮る
背景のボケが綺麗なので植物を、逆光の状況で接写で撮影しても綺麗です。
背景のボケが光の粒粒みたいです。
人工的なものと空
通常だと、あまり魅力的だとは言えない建物や道路標識などのような人工的なモチーフも逆光の状況だと、非常におもしろい写真となることがあります。
空の明るさに合わせて、暗めの露出にして撮影しています。
雲などの表情がしっかりと見える方が、おもしろい写真である気がするからです。
故に、空の表情以外は黒く潰れて(ほぼ)シルエットだけになっています。
しかし、実際にその時はそういう雰囲気の景色だったのでそれで良いのだと思います。
GRはその被写体の細部ではなく、「印象」を再現するカメラだと思います。
故に、逆光のシチュエーションで景色を撮ると、その場の空気感が非常によく伝わってくる写真が撮れます。
まとめ
個人的にはあまり気にしていませんが、逆光での撮影での、問題点として、角度や光の強さによってはゴーストやフレアが発生する恐れがあるということです。
GRの場合、特に太陽を構図の中心に入れて撮影する場合にこれらが発生するケースが多いです。
気になる場合はレンズフードを装着すれば防ぐことができるのかもしれません。
ただし、レンズフードを装着してしまうと、その分かさばってしまうので、そのあたりは個人の好みと考え方次第ですね。
非常に雰囲気のある写真が撮れるので、このカメラで撮った逆光の写真は好きです。
以上がリコーのGRで撮影した「逆光」の写真でした。