最近、「モンスターハンター4G」という「ニンテンドー3DS」のゲームにはまっています。
以前は、いつも一人でプレイしていたのですが、最近僕にもモンハンを一緒にやってくれる仲間ができました。
Skypeしながら、夜な夜な狩りに出かけています。
しかし、ニンテンドー3DSというゲーム機は「音質」と言う面においてはあまりよいものであるとは言えません。
もちろん、それはゲームを楽しむ上ではそこまで重要な部分ではないので、いつも気になっているというわけではありません。
でも興味はあるので、「もしもニンテンドー3DSを高音質で楽しむとしたらどうすれば良いか?」ということについて考えてみることにしました。
結論としてはポタアンを使ってちょっと高級なヘッドホンを接続してプレイするというものです。
モンハンを迫力のある音で楽しみながらプレイすることができたらきっと楽しい!と思い、こんなことをしてみようと考えました。
ニンテンドー3DSをポタアンとか高級なヘッドホンとか使ってプレイするとどうなるのか実験してみた。
高音質ヘッドホンを使う
通常、ニンテンドー3DSで、ある程度の高音質でゲームをプレイするとしたら、ちょっと良いイヤホンやヘッドホンを使うことが手軽で、お勧めな方法です。
高級なヘッドホンというと、世の中にはいくらでも高級で高音質を売りにしたヘッドホンが存在しています。
1万円を越える機種はもちろんのこと、中には10万円とか50万円以上の販売価格のヘッドホンがあります。
と言っても、個人的にはそこまでの高音質なヘッドホンは必要ないと思っています。
個人的にいいなあと思って、ゲーム用によく使っているのは「KOSS」の「PORTA PRO」とか辺りでしょうか。
小型で低価格なヘッドホンの中では、低音も強めなのでゲームを楽しむ上で重要な迫力を感じやすいです。
非常に楽しい音のヘッドホンです。
イヤホンだと、「final audio design」の「Piano Forte Ⅱ」というイヤホンを使ってゲームをすることが多いです。
このイヤホンは、イヤホンとしては音に空間的な余裕も感じられるので、長時間プレイしていても疲れにくいので良いと思います。
通常だとニンテンドー3DSでゲームをする上では、これ以上のクラスのイヤホンやヘッドホンは必要ないと思います。
それは、3DS自体に音楽プレイヤーとしての駆動力がそこまでないからです。
パワーが弱い再生装置では、音を鳴らすために大きなパワーの必要なヘッドホンは実力を発揮できないと言われています。
GRADOでモンハン
今回、高音質でプレイするにあたって使用しようと思っているのは「GRADO」の「SR325is」です。
GRADOは、ネット上で「変態紳士のためのヘッドホンを作っているメーカー」とも言われてしまうくらい、尖った特徴のヘッドホンを製造している会社です。
そのGRADOのなかでも「SR325is」でも特にスピード感のある機種であると言われています。
音楽をノリノリで楽しむという意味では、素晴らしい性能のヘッドホンです。
このヘッドホンならば、モンハンのモンスターともバトルも迫力と疾走感を感じさせてくれるかもしれません。
しかし、ここで問題はニンテンドー3DSの音楽プレイヤーとしての性能の駆動力の低さです。
試しに、3DSのイヤホンジャックに直接このヘッドホンを挿してプレイしてみたのですが、あまり良い音が出ているとは言えませんでした。
これだったら、前述した「PORTA PRO」などの方が手軽だし、高音質です。
高級なヘッドホンを使用したとしても、その上流の再生装置の部分が貧弱だと良い音が出てこないというのがオーディオの難しいところです。
(高級なヘッドホンであっても、再生装置の駆動力が弱くても良い物もあります。)
ポタアンを使う
そこで、3DSの駆動力の弱さをカバーするためにポタアン(ポータブルヘッドホンアンプ)を使用してみることにしました。
写真のポタアンは「MHaudio」の「HA-11」というものです。
ポータブルヘッドホンアンプの中ではハイパワー&高音質なので、これを使えば「SR325is」の性能を十分に引き出すことが可能であるはずです。
ただし、このアンプを介して3DS&ヘッドホンを接続するためには接続用のケーブルが必要です。
接続用ケーブル
今回、別途で用意する必要があるケーブルは2つです。
まず、3DSの音声をポタアンに送るための接続ケーブルが必要です。
これは、「mini-miniケーブル」と言われるケーブルで、両端に普通のイヤホン・ヘッドホンと同じ、ミニプラグがついています。
今回の用途のための、調度良い「mini-miniケーブル」が手元になかったので、自作しました。
「迫力のある音が出るかもしれない」という思いを込めて、太めの線材を使用しました。
もう一つ必要なのが、ヘッドホンとポタアンを接続するための変換用のケーブル、または変換プラグです。
「SR325is」というヘッドホンは標準プラグなので、そのままではミニジャックのついている「HA-11」には接続することができません。
もちろん、標準ジャックが付いているアンプを使用するのならば必要ないものです。
今回、使用するヘッドホンとアンプを接続するためには標準プラグをミニプラグに変換する必要があります。
というわけで、上記のような変換ケーブルを用意しました。
この変換ケーブルは以前買ったものですが、アンプのプラグ部分に負担がかかりにくいので、すごく便利なのです。
特にGRADOのヘッドホンのケーブルは全般的に太くて硬い傾向があるので、変換プラグだと根元部分に負担がかかるので、非常に怖いです。
以上の2つのケーブルを用意して、やっと3DSでゲームをプレイすることができます。
ゲームをしてみる
いつもの3DSとは違って、非常にごっつい印象を受けるビジュアルです。
携帯ゲーム機でゲームをするための機材であるとは思えません。
実際にヘッドホンを装着してプレイをしてみるとこんな感じのビジュアルです。
このヘッドホンでニンテンドー3DSをプレイしている人は、日本中を探してもそんなにいないのではないでしょうか。
屋外でゲームをしていたら、相当目立ちそうです。
自分でやっておいてなんですが、ヘッドホンの重さと、太いケーブルが身体のいろんな箇所に当たって、かなり鬱陶しいです。
肝心の音質は?
音質は、ニンテンドー3DSというゲーム機から出てくる音とは思えないほど良いです。
迫力も普段とは段違いだし、思ったよりも音の感じがリアルです。
最近いつもやっているゲームである、モンスターハンター4Gでは武器を使いつづけていると、砥石を使って研がなくてはなりません。
その、「砥石で武器を研いでいる音」が、ものすごくリアルだったのはびっくりしました。
僕、写真だとすごく無表情ですが、これは真剣にモンスターと戦っているからです。
心の中では「すげ~」と思いながらプレイしています。
3DSを高音質化すると言う意味では、良い結果が出たと思います。
まとめ
今回の実験で、ニンテンドー3DSにポタアンと高級なヘッドホンを接続すれば、かなりの高音質を得ることができるということが分かりました。
ただ、余計なケーブルや重たいヘッドホン、それにポタアンという外付けのアンプを使用しなくてはならないために、かなり面倒くさいですね。
実験という意味では楽しかったですが、普段はこの装備ではゲームをしたくないですね。
プレイしている間、身動きがとれないというのも、手軽に楽しむ事ができるという携帯ゲーム機のコンセプトに反すると感じました。
それに、「ゲームをするための音を再生する」と言う意味では、ちょっと音質が良すぎたかもしれません。
音の迫力が出すぎたせいで、ゲーム自体に集中できない感じでした。
複雑な操作が必要ない、ムービーシーンとかは良さそうです。
ゲームというのは長時間、作業を繰り返すものです。
したがって、ゲーム機から出てくる音が、あまりにも高音質で迫力がある音だとしても、プレイヤーは疲れてしまうでしょう。
まあ、なんというか、ニンテンドー3DSというゲーム機はうまいバランスで出来ているのだなあと思いました。
良いゲームというのは、ゲームを楽しむのが主な目的であるはずです。
音楽や映像はあくまで脇役であるほうが、良いのかもしれません。
ニンテンドー3DSにポタアンを接続するという、普通はやらないスタイルでゲームをすることで、そのことがよくわかったような気がします。