やっと、今月の中旬まであった展示が終わったことで、余裕が出てきたので次の作品の制作に取り掛かっています。
先週の終わりくらいに、ネットで注文していた電子パーツが届きました。
次の作品の素材です。
抵抗を4000個と、セラミックコンデンサを5000個くらい注文しました。
まだ、作品にどれくらい使うのかはわからないのですが、パーツを送ってくれたお店の店員さんには「この人はこんなにたくさん何に使うのだろう?」と思われたかもしれませんね。
で、作り始めたのは「iPSパーツ」シリーズの新しい作品、「肺」をモチーフにした作品です。
これまたかなり大変な作業となりそうな予感です。でも、何とか頑張って作っていきたいと思います。
最近の作品制作の様子
iPSパーツシリーズ
僕は、この半年くらいの間は、電子パーツをハンダ付けして立体造形する「iPSパーツ」という作品シリーズを作っています。
「iPSパーツ」では人体の一部分をモチーフとしています。今までに「頭蓋骨」「眼球」「手」などを作ってきました。
今回作り始めたのは「肺」をモチーフにした作品です。
肺というのは機能不全となったとしても、様々な理由で移植が非常に難しいとされている箇所です。
また、人間が酸素を取り入れるために必要不可欠な臓器なので、人間のパーツの中でも特に大事な部分の一つでもあります。
今まで作った「iPSパーツ」作品の中でもサイズが相当大きい物になってしまいそうです。
したがって、これからの作業を思うと先が思いやられる感じで、不安も大きいです。でもまあ、気長に何とか作っていきたいと思います。
作業の進み具合
現在のところどのような感じで作業が進んでいるかを紹介していきます。
粘土模型を作る
まず、粘土で作品の模型を作ります。
これを最初に作っておいて、それを横に置いて参考にしながら作業を進めていくことになります。
ところで「肺」を作り始めたわけなのですが、「肺」と言うものを実際に作るための、ビジュアル的な資料を調達するのにはちょっと苦労しました。
と言うのは、本当のところ肺というのはどんな形状をしているのかというのは、実際に見たことがないからです。
インターネットで調べれば写真や図なども見ることは可能です。しかし、なかなか具体的な情報が分かるような良い資料というのは見つけることが出来ませんでした。
僕の通っていた大学には「美術解剖学」という研究室があったのですが、そこでもっといろいろ勉強させてもらっておけばよかったです。
共通科目の「美術解剖学」とか「生物学」の講義は大学1年〜2年の間、受講はしていました。
でも、もうあまり内容を覚えていません。
どうしようかと悩んだ結果、人体の臓器や骨格などの解説や図が詳しく載っている図鑑を買ったりしました。
その図鑑を見るとかなり詳しく書いてあって、かなりイメージが出来てきたように思えたので、やっとこさ作り始めることが出来ました。
まずは抵抗を使っていく
まずはネットで買った「抵抗」を用意して適当な大きさに足を曲げたり切ったりします。
iPSパーツシリーズを制作するときはパーツを用意してハンダ付けをするという作業を、延々と繰り返す事となります。
気管を作る
今回の作品のモチーフは「肺」です。
まずは「気管」や「気管支」の部分から作り始めることとしました。
徐々に抵抗をハンダ付けしてボリュームを出していきます。
作り始める前から当然わかっていたことではあるのですが、かなり根気の必要な作業です。
こんな感じでちょっとづつ、そして部分的に作業を進めて行きます。
今の段階では大体このくらいまで出来ました。
ちょっと気管っぽい雰囲気に見えてきたでしょうか?
でも今回のモチーフは「肺」なので、たとえ気管の部分が完成したとしてもメインの部分はそれから作り始めるということになりますね。
本当にまだまだ先は長いです。
ちなみに気管以外の部分は、この記事の冒頭に載せた写真に写っている茶色いセラミックコンデンサを使おうと思っています。
個人的には肺胞とかのイメージです。
今まで使ったことのないパーツなので、どんな雰囲気になるのか楽しみですね。
いつ頃この作品が完成するかは予想が出来ません。作業の時間をなるべく多くとって、完成を目指していきたいですね。
まとめ
今月の中旬までは展示があったので、あまり作業をする時間をとることができませんでした。
最近は制作の方に時間を割くことができるようになってきたので、制作頑張っています。
現在作っている作品は大量に抵抗やコンデンサなどを大量にハンダ付けすることで完成する、「iPSパーツ」の「肺」をモチーフとした作品です。
僕が今まで作った作品の中ではかなりの大きさの作品となりそうです。故に作業時間もかなり膨大なものとなりそうな気がします。
大きいサイズの作品とは言っても作品のクオリティは下げたくないので、気合を入れて制作に取り組まなくてはなりませんね。
また、ある程度作業が進んだらこのブログでも作業の様子を紹介していきたいと思います。