アート(芸術)とデジタルの世界は、かけ離れたイメージがあるかもしれません。
しかし、近年は様々なデジタル機器を利用した「デジタルアート」な作品も多くのアーティストによって生み出されています。
現代では、アートとデジタルは密接な関係にあると言っても過言ではありません。
そんなわけなので、PCパーツを使った作品を作ってみました。
近年のデジタル機器の発達はめざましいものがあります。
特にコンピューター関係の技術の発達は、ほんの少し昔から考えるだけでも、想像がつかなかったレベルです。
最近では、人工知能の開発が進んでいたりして、20年後には現在の仕事の殆どが機械に取って代わられると言っている人もいます。
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機械というものは、いままでは完全に無機的な存在でした。
しかし、それが限りなく発達すれば人間と同等以上の能力を発揮できる可能性があるということです。
「ブレインクーラー」CPUクーラーで人間の頭を冷やすことは可能なのか?
パソコンの脳の部分
iPhoneなどのスマートフォンは、僕達が常に持ち歩いていて、予定を書き込んだり、調べ物をしたりと、まるで人間の第2の脳のようです。
技術の発達は、映画やアニメなどのサイエンスファンタジーの世界観を限りなく現実に近いものとした、と言っても過言ではありません。
そして、パソコンを始めとするデジタル機器は、極論を言ってしまえば、もはや人間と同じような存在と言っても過言ではありません。
ということは、もしかしたらパソコンを冷やすのと同じ仕組みで「人間の頭を冷やす」ことも可能かもしれません。
パソコンにとって人間の脳にあたるのは「CPU」というパーツです。
CPUは、負荷の大きい作業をさせると、高熱を発するということで知られています。
そしてそのまま放っておくと、「熱暴走」と呼ばれる現象が起きたり、CPUが傷んで壊れてしまうこともあります。
そのために、パソコンには必ず熱を排熱するための機構が備えられています。
人間の脳と同じですね。
人間も過度なストレスや怒りで暴走したり、病気になったりすることがあります。
どうにかして、人間の頭も効率よく冷やすことができないものでしょうか?
もしかしたら人間の頭とよく似ている、パソコンと同じような仕組みで頭を冷やすことができるかもしれませんね。
CPUを冷やす役割を、主に担っているのが「CPUクーラー」と呼ばれるパーツです。
放熱を効率よく行うための「ヒートシンク」と、「ファン」がセットになっているものが多いです。
ちなみに写真のCPUクーラーは近所のハードオフで買ってきたジャンク品です。
これは使えるかもしれません。
この、本来であればCPUを冷やすためだけの存在であるメカを、頭に装着すれば、頭を冷やすだけでなく、高ぶった感情も抑えることができるかもしれません。
そこで、このCPUクーラーを使って「ブレインクーラー」というアート作品を制作したいと思います。
ちょっと長くなってしまったので、制作編と装着編の2つのパートに分けて書きました。
Part2:装着編
「ブレインクーラー」の制作
この、CPUクーラーを元にして「ブレインクーラー」を制作していきます。
頭に取り付けるためのヘッドバンドを作る
まずは適当なサイズの銅板を用意して、頭に装着するためのヘッドバンドのようなパーツを作っていきます。
「コアプレート」の形に合うように、糸ノコを使ってカットします。
コアプレートとは、CPUに直接触れる部分のことです。
そして、頭に装着できるように曲げます。
頭や耳に触れても痛くないように、スポンジシートを貼り付けて完成です。
電池で動かす
このCPUクーラーは、本来であればパソコンの本体の電源に接続して使うものです。
しかし、今回のような場合は、そのような方法で電源を取ることはできません。
そこで、9V電池を使って駆動させることにしました。
この電池ケースは、裏側のスイッチでONとOFFを切り替えることができるというすぐれものです。
このように、このCPUクーラーから出てきているケーブルに繋げば、ファンが回るはずです。
しっかりとホットボンド&熱収縮チューブで固定しました。
試しに回してみたいのですが、せっかくなのでその前にもう一工夫します。
ファンの中央部分に貼り付けるためのシールを作り、貼り付けました。
これで、より一層気分も盛り上がって、効果が上がるはずです。
というわけで、電池ボックスのスイッチを入れてみます。
ちゃんと回りました。
実際に電池につないでから気づいたのですが、このCPUクーラーは青色のLEDがついていて、ファンが回ると同時に光るという、ゴージャスな仕様の物でした。
すごくクールです。
なんだか、すごくよく冷えそうな予感がします。
組み立て
作ったパーツを組み立てました。
「ブレインクーラー」の完成です。
裏側から見ると、冷却するためのコアプレートが、しっかりと頭頂部に当たるように出来ています。
試しに装着してみました、かなりシュールです。
Part2:装着編に続きます。