僕のiPnone4Sには2年位前にヨドバシ秋葉店で買ったブルーのアルミバンパーを装着しています。
このアルミバンパーはかなり優秀なやつで、今まで硬い地面に落としてしまった時、何回もiPhoneを衝撃とキズから守ってくれました。
しかし、そのせいでこのアルミバンパーはよく見ると傷だらけになっています。
拡大して見てみるとこれまで何回もiPhoneを救ってくれたのだということがわかります。
iPhone4S用アルミバンパーのキズを取って、持ちやすく改造してみた
お気に入りのアルミバンパーをこれからも使い続けるために
また、このアルミバンパーはエッジが尖っているので持っていると少し手が痛いなあと思っていました。
集中して長文のメールを作成して送った後、手のひらにこのアルミバンパーが食い込んだ跡が残っていることがしょっちゅうでした。
本来ならば買い替えても良いのかもしれないのですが、このアルミバンパー自体はそこそこ気に入っているし、iPhone5Sまで発売しているこの時代にiPhone4S用のケースやバンパーを新調するのというのも微妙です。
- キズだらけ
- エッジが痛い
そこで、この2つの問題を解消するために、このアルミバンパーを削って加工することにしました。
iPhone4Sからアルミバンパーを取り外す
まず、iPhone4Sからアルミバンパーを取り外す作業から始めます。
取り付けたままで加工すると、アルミの削り粉がいろんなところに入り込んでしまうからです。
小さい六角レンチを使いネジを回して取り外していきます。
ネジはすごく小さいので無くさないように注意して、作業が終わるまでとっておきます。
iPhoneからバンパーを外すのは久しぶりなので、隙間だった部分には見せられないような他人には見せられないような汚れが溜まっていて、ドン引きしました。
あまりにも汚いので、すぐに少しだけ湿らせたティッシュで汚れを拭き取りました。
こういう機会以外でも、たまにケースやバンパーを取り外して掃除してあげないとダメですね。
ヤスリで削る
アルミは非常に柔らかい金属なのでサクサク削ることができるのですが、そのためにヤスリの目が詰まりやすいので注意が必要です。
目が詰まって削れなくなってきたら、真鍮ブラシでこすって詰まってしまったアルミの細かい粉をとってあげると良いです。
凹んでいるところや出っぱっているところなど、削る場所によって使うことができるヤスリの形状が異なるので、数種類のヤスリを使い分けて作業します。
アルミバンパーの表面の青い色が取れて銀色になりました。
荒目のヤスリを全体にかけたら、細目のヤスリで荒目のヤスリの深い傷を取るように削っていきます。
片方が完了したら、もう片方も同じようにヤスリがけします。
両方とも終わりました。
ヤスリがけが雑だと仕上がりも雑になってしまいます。
この段階での完成度が仕上がりに最も影響するので、しっかりとなめらかな曲面になるように丁寧にヤスリがけすることが重要です。
キサゲで細かいキズを取る
ヤスリが終わったら「キサゲ」という道具を使って、ヤスリがけしたあとの細かいキズを取り払います。
キサゲとは金属を切削した時にできる細かいキズやバリを取るための彫金用の道具の一つです。
キサゲの作業はとばして次の作業に移っても良いのですが、この後の作業が少し楽になるのでどちらかと言えばやったほうが良いと思います。
全体にキサゲをかけてヤスリのキズがなくなったら次の工程に進みます。
紙やすりで磨く
ここまで終わったら、小さく切った紙やすりで地道にショリショリと磨いていきます。
ヤスリがけやキサゲの出来具合にもよるのですが、#240〜#400くらいの粒度の紙やすりから始めると良いと思います。
#1000まで終わったところです。
だいぶキズが取れて綺麗になってきました。
#240〜#400〜#600〜#1000〜というふうに、粗い紙やすりから徐々に細かい番手の紙やすりを使用します。
少しづつキズを取っていく、根気の必要な作業です。
最終的には#2000くらいの紙やすりを使って、ある程度光沢が出てピカピカになるまで磨きます。
#2000まで終わりました。
この段階でもかなりいい感じです。
あともう少しで完成です。
仕上げ
最後に「研磨剤」を使って仕上げの作業です。
研磨剤はチューブ状のものや、液体状のものや、固形のものなどが売っていますが、今回の作業はそこまでシビアに精度が要求されるわけではないので、どれを使っても良いと思います。
今回使うのは写真のようにチューブ状の研磨剤です。
これをいらないボロ布(ウェス)などに少量付けて、アルミバンパーをこすります。
するとアルミの表面がさらにピカピカになって美しくなります。
アルミバンパー全体を良いと思うところまで擦ったら、汚れを落とします。
研磨剤は油分を多く含んでいるので、洗剤と水を使って洗い流します。
ただし、このアルミバンパーは裏側に薄いスポンジの滑り止めが貼り付けてあるので、それが取れないように慎重に洗剤と汚れを洗い流して、タオルなどで水分をよく吸い取ります。
完成です。
装着する前にネジの頭を磨く
これで完成でも良いのですが、さらにもう一手間加えたいと思います。
アルミバンパーとiPhone4Sを固定するネジの頭の部分が、アルミバンパーを綺麗に磨いたせいで、組み合わせた時に少し汚く見えてしまうので紙やすりで綺麗に削ります。
#1000くらいの紙やすりを平らな板などの上に置いて、ネジの頭をピッタリと紙やすりにくっつけるように動かして削ります。
(指が汚くて恥ずかしいのですが作業途中なので許してください^^;)
あまり削り過ぎると六角レンチを入れる穴が無くなって、ネジとしての機能がなくなってしまうので、表面だけ削って見栄えを良くします。
本当に小さいネジなので気をつけないと、すぐにどこかに飛んでいきそうで怖いです。
合計8個のネジを綺麗に磨きました。
ネジの頭がフラットになって完成度が上がって見えるはずです
あとは装着するだけです。
完成!
早速取り付けました。
けっこういいかんじです。
裏面もなかなかかっこいいのではないでしょうか。
今までよりもさらにメタリックな印象になりました。
持つと気持ちいい
持ってみると、改造前のエッジが手に食い込む感じと違って、滑らかで手に馴染みます。
すべすべして気持ちいいです。
苦労して磨いて甲斐がありました。
まとめ
このアルミバンパーはお気に入りでしばらく使っていましたが、持つと少しエッジが痛いのがずっと気になっていました。
今回はやっと重い腰を上げて、綺麗に加工することが出来たので満足です。
iPhoneは常に肌身離さず持ち歩いていて、手に持っている時間も長いので、不満だった点が解消できたのは良かったと思います。
もともとこのアルミバンパーはわりと気に入って使っていましたが、自分で一生懸命削って磨いたことで、さらに愛着が持てそうです。
まだ、このiPhone4Sは買い換える予定はないので、しばらくはこのアルミバンパーで頑張っていきたいと思います。