僕、作品制作やDIYのために真鍮や銅の板や棒を削ったり切ったりすることが多いです。
その時に必要ななる道具が、ヤスリや糸ノコなのですが、他にもとある重要なアイテムが必要だったりします。
それが「スリ板」と呼ばれる道具なのです。
「スリ板」はヤスリや糸ノコを使って物を削るときに、土台とするために使うための彫金用の工具の道具の一種ですね。
大雑把な細工ならばこんなものは必要ないのですが、材料を細密で正確に加工をしなくてはならない場合には必須となるでしょう。
通常だと、所有している人も少ないかもしれないですが、あるとすごく便利ですよ。
簡易的だけど、机にクランプみたいに設置可能なすり板が便利で良いですよ
以前の家に住んでいた時には、作業場に彫金用の机が置いてありました。
そこには、ちゃんとしたスリ板を設置していたのですが、現在住んでいる家には引っ越しの際に、これを持ってくることが出来ませんでした。
そこで、現在メインで使っているのは、ちょっと簡易的だけど便利なスリ板を使っております。
これ、僕が大学2年生の時に東急ハンズで購入したものです。
何が便利なのかというと、クランプのようにネジを締めることで机に簡単に設置することが可能なところです。
以前使っていたような、もっと本格的なスリ板は机に設置するために特別な金具を机にネジ止めしなくてはなりませんから、大変なのですよね・・・
その点、このスリ板は買ってくれば、すぐにでも使いはじめることができるので、オススメですね。
機能的には、このスリ板でも普通に使うことが十分できるので、全く問題ありません。
ヤスリや糸ノコを使うときに必要
スリ板は主に「ヤスリ」と「糸ノコ」を使う際に補助的な役割で使用します。
スリ板に切削物を押し当てながら使うことで、いい感じに力が伝わるというわけなのです。
これがないと、削ったり切ったりするときに上手くいきません。
正確に効率よくヤスリや糸ノコを使うためには必須の用具というわけなのです。
ヤスリで銅板と真鍮の棒を削る
とりあえず、そのあたりに転がっていた銅板と真鍮の棒をヤスリで削ってみました。
まずは真鍮の棒を削る様子です。
このように、すり板を土台にすることで、ヤスリの削る力を削りたい物に効率よく伝えることができるというわけなのですね。
次に銅板です。
銅板のような板状の物を削るときは、すり板に当てる角度を吟味する必要する必要があります。
ヤスリで削りたい物と、それをどのように削りたいかを考えて、使い方を工夫しましょう。
一言で「すり板を使う」と言っても、色んなパターンの使い方があるのです。
すり板の中心の溝を入れたりすると、いい感じにヤスリを使うことができるかもしれませんね。
いずれにしても自分自身で工夫をして、すり板を活用するべきでしょう。
糸ノコで金属板を切る
糸ノコで金属板を削るためにはスリ板が必須と言ってもよいでしょう。
特に精密なカットをする場合には、スリ板がないと正確な作業は絶対に無理ですね。
このように、すり板の溝に糸ノコの刃を入れて、糸ノコを上下して使用するというわけですね。
慣れれば、糸ノコとすり板を使って、相当に細かい細工も可能になります。
これは、僕が学生時代に糸ノコの扱いに慣れるための練習課題で制作した「透かし彫り」の手板です。大きさは横幅が10センチくらいの小さなものです。
これ、糸ノコで真鍮板を切り抜いて作ったものなのですよ。
厚み1ミリの真鍮板の板厚よりも細い箇所もたくさんあるくらいに繊細な作品ですね。
スリ板がないと出来なかった作業です。
それと、先日ちょっとしたお遊びで真鍮板を糸ノコでひたすら切る動画を作ってみたので、こちらも参考になればと思います。
まとめ
「スリ板」と言う、細かい金属加工をするためには、なくてはならない道具について書いてみました。
僕にとっては学生時代から使っているものですから、あまり意識したことがなかったですが、よくよく考えたらコヤツにはものすごくお世話になっているわけですね。
彫金のような作業をするときには、必ずこれを使うことになるからです。
スリ板がないと、ヤスリや糸ノコはまともに使うことができませんから、超重要アイテムなのです。