『樹脂粘土』で作品を作るときには、自作した『真鍮製の粘土ベラ』を使っています。
粘土ベラなどという、どこにでも売っているような道具は、買ってしまうのが一番てっとり早くて良いです。
しかし、樹脂粘土に使えそうな適度な大きさと形状の粘土ベラというものを、見つけることが出来なかったのですよね・・・
そこで、僕は樹脂粘土で作品を作る際には、自分で作ったヘラを使っているというわけなのです。
結局、ないものは自分で作るしか無いということですね。
今まで樹脂粘土で作った作品は、このヘラがないと作れなかった
樹脂粘土と言うのは、すご~く簡単にいうと「樹脂っぽい粘土」の事ですね。
紙粘土などと同じように、乾くまでは普通に柔らかい状態なので、立体造形ができる素材です。水を混ぜて練ると柔らかくなります。
そして、乾燥させると仕上がりが最終的に樹脂っぽい質感になるのです。
かなり強度もあって、工夫次第でバリエーション豊かな造形が可能なので、よく使っております。
アクリル絵の具などで着色も可能なので、色も自由に変えることができるのも魅力の一つですね。
ただ、樹脂粘土という粘土は、扱いがちょっと厄介です。
初めて樹脂粘土を触るような人は、自分の思ったような形状に立体を作ることができなくて、イライラするかも知れません。
まあ、この辺りは慣れですね。
粘土ベラが大事
樹脂粘土を自分の思うようにいじるためには、慣れも必要ですが、適切な使いやすい道具も必要です。
この自作真鍮ベラは、真鍮の丸棒を金槌で叩いたり、ヤスリで削り出して作りました。
僕は、学生時代に金属工芸(彫金)を専攻していたので、こういう加工は得意なのです。
自分の作る作品のサイズに合っていて、非常に使いやすいです。
やはり自分で作ったものなので、自分専用の都合の良い形状を作ることができますからね。
調度良い市販のヘラを見つけることが出来なかった場合には、道具を自作するに限るというわけですね。
木で作っても良いと思うよ
このヘラ、4年以上前に作ったにも関わらず、いまだに普通に使うことが出来ます。
真鍮という金属で出来ているので、大事に使えば一生使うこともできるかもしれません。
僕は、たまたま金属加工が得意だったので、真鍮製の粘土ベラを作りましたが、そうでない人は別の素材でヘラを作っても良いと思います。
粘土ベラの素材としてメジャーなのは、木だと「ツゲ」で作られているものが多いですね。
「ツゲ」という木材は非常に硬くて、しなるので、粘土ベラには最適です。
でも、ツゲが手に入らなかったら他の種類の木材でも粘土ベラが作れるかもしれません。
東急ハンズなどに行けば、かなりいろいろな木材が売っているので、何か粘土ベラに使うと良さそうな木材を探してきて自分で加工すると良いでしょう。
木材ならばヤスリ等で削れるので、頑張ればだれでも自作のヘラを自作することも可能です。
まとめ
いつも使っている自作の真鍮製の粘土ヘラについて書いてみました。
樹脂粘土はかなり癖のある質感の素材です。
なので、思い通りに扱うには、慣れと適切な形状の道具が必要になるでしょう。
お店などで売っている道具というのは、凡庸性の高い物は多いですが、自分の作業内容にぴったりなものというのはなかなか売っていません。
そんなときは、粘土ベラに限らず、なんとかして自分で作るということにチャレンジすると良いでしょう。
ちゃんとした道具を作れば、その後何年間もその道具を使うことができます。
適切な道具を使い続けることで、作品制作の時間を短縮することもできるので、めんどくさくても最初に使いやすい道具を用意しておくと良いのですよ。
コメント
ご無沙汰しています。
道具について全く同じ思いですね、なければ作るしかない。
私の場合は、市販のものに手を加えて使いやすいものにすることも結構あります。
ところで、ご連絡が遅くなりましたが
今年の台ケ原宿市は参加いただけますか?
10月16日(金)~18日(日)です。
ご検討をよろしくお願いします。
どうも、お久しぶりです☆
そうですね、僕も既製品に手を加えて道具を仕立てることが多いです。
でも、この粘土ベラのように一から作ることもたまにですがありますよ。
やはり、彫金をやってて良かったなぁ〜と思う瞬間だったりしますね(笑)
台ヶ原宿市ですか!なんだか一年前なのに前回の参加がつい最近のことだったように思えます。
参加するかどうかについては、今外出中なので、またあらためてメールしますね。