地味だけど、自分の制作のためには欠かせない道具として「絵皿」というものがあります。
これ、通常だと絵の具を溶くために使う道具です。
もちろん、僕も本来の用途で使う場合もあるのですが、メインの用途は作品に使用する部品を分類するためです。
適度な大きさの陶器製の小皿なので、非常にいい感じなのですよ。
というか、美術系の大学出身の人は大抵絵皿を使っている場合が多いように思います。
僕のような立体作品を作っている人間でも、やはり『絵皿』が使いやすいし、定番となっています。
やはり絵を描くという行為はみんながやっている(やっていた)ので、絵を描かないようなジャンルの事をやり始めたとしても、その時使っていた道具が馴染みが深いのでしょうね。
用途が豊富で、すっごく便利なのですよ。絵皿。
絵の具も薬品も部品も入れられる小さな皿
僕は、絵皿を細かい部品を入れるために使用しています。
大きさ的にも、便利だし、色も白いから部品の様子がわかりやすいので、作品制作においてはすごく良いのですよ。
普通に絵皿に絵の具を入れて、色を塗るためにも使うことがあります。
その際に便利なのは、梅の花のような見た目の絵皿です。
↑使い込まれた絵皿です・・・
7箇所に分けていろんな色を入れておくことができるので、絵を描いたり、複雑な着色をするときには必須アイテムの一つだったりします。
大きさが3種類くらいある
絵皿は基本的には大、中、小と3種類の大きさがあります。
大量に絵の具を使うときは大きい絵皿を使えば良いし、少なめで良い時は小さい絵皿を使います。
また、制作に使う部品の大小によっても使い分けてもよいでしょう。
分類するときに、大きさの違いがあるとけっこう便利なのですよ。
細かい部品をとりあえず入れておく
絵皿は、どんな作品を作るときにでも、すぐに取り出せるような場所にキープするようにしています。
ちょっとした時に、不意に必要になることがあるのですよねぇ・・・
とにかく、細かい部品を入れておくのが便利なのです。
大きさが手頃で、色が白いので、非常に小さなものが入っていたとしても、すぐに判断ができるのが絵皿のメリットですね。
部品が小さすぎて、容器に入っているけどどっか行ってしまった!ということになりませんからね。
なので、作品を作り始めると、僕の机の上はいつも絵皿が並んでしまうというわけなのです。
薬品にも使える
裏技的な使い方なのですが、絵皿は釉薬のかかった陶器でできているので、薬品にも使うことが出来ます。
薬品と容器によっては、容器が侵食されたりすることがあるのですよ。
僕は、金属系の作品などを作ることもあるので、金属の表面処理のために「酸」などのような強い薬品を使うことがあるのです。
そんな時に、「小さなパーツだからちょっとだけ使いたい!」というようなときにも、少量の薬品を絵皿にちょろっとだして使用することが出来ます。
大きめな容器や、耐薬品性が弱い容器ではこういった使い方は出来ません。
何かと便利なのですよ。絵皿って。
有機溶剤系塗料にも使える
それと、絵皿は有機溶剤で薄めなくちゃいけないような油性の塗料にも使うことが出来ます。
絵皿は、小さな皿状の容器ですから、少量だけ塗料を塗らなくてはならない時には、気軽に使うことができるのです。
少量だけ必要なのに、大きな容器に出していたら、大げさだし、塗料も余計に必要になってしまうかもしれません。
もちろん、陶器製なので、シンナーのような物を入れても変性したりすることがないので、安心して使えますよ。
ただし、こういった塗料は、強力なので、乾くと色が落ちなくなってしまいます。
これは絵皿であっても同じなので、使い終わったらきっちりと洗浄をしたほうが良いです。
でもまあ、ちょっとした時に何にでも使うことができるというのは、絵皿の良い所ですね。
まとめ
「使っている」という意識がないくらいに地味だけど、よく考えたらいつも使っている『絵皿』について書いてみました。
作品制作をしていると、机の上をいかにして整理をしておくか?ということが重要だということに気付かされます。
僕の場合は、そんな時には絵皿の存在必要不可欠なのです。
細かい部品の整理だけでなく、普通に絵の具を入れて使ったり、ちょっと強い特性を持っている薬品や、油性塗料などにも使えるので、かなり用途は幅広い道具ですね。
今まであまり意識したことがなかったけど、絵皿がないともう生きていけないかも・・・というくらいに便利に使っております。