僕、たまにタコになりたいと思うことがあるのですけど、それはなぜかというと「手がもう一本ほしい!」と感じることがあるからです。
そんな時には「卓上万力」を使うと、便利なのですよ。
「万力(まんりき)」とは、すっごく簡単に言うと、物を固定するための道具ですね。
「バイス」と呼ぶ人もいます。
万力だったらば、かなりのパワーがあるので、手で持つよりもガッチリと工作物を固定できます。
多少「熱」を持つような作業でも問題ないですしね。
卓上ではない大型の万力も、作るもののサイズや作業内容によっては必要ですが、一般的な用途ならば、この程度の小型の卓上万力があれば十分でしょう。
何かと使えるので、使用頻度がかなり高い道具の一つです。
お手軽さが魅力の万力
僕が現在愛用している緑色の塗装がされている卓上万力は、手のひらに収まるくらいに小型です。
小型ではありますが、現在僕がやっているような作業の殆どはこれで十分にこなすことが出来ております。
木の板を貼り付けてある
ちなみにこの卓上万力には、作品などが触れる箇所に「木の板」を貼り付けてあります。
これは、工作物を固定する際に、大事な作品などが傷つかないようにするためです。
あらかじめこうしておくと、いちいち作業をする度に緩衝材を使わなくて済むので便利なのですよ。
それと、緩衝材のようなものが必要ない場合も稀にあるので、その際は木の板を外して使用します。
外すときも簡単に取ることができるように、剥がれやすい養生テープで固定してあるのもポイントですよ。
大型の万力も便利なのですよ
大型の万力も以前持っていたのですが、今年の3月に今の家に引っ越した時に、実家に置いてきてしまいました。
↑探したけど、わかりにくい微妙な写真しかありませんでした。
これ、すっごく大きくて重たくてですね、たぶん重さが30㎏位あります。
なので、持ち運ぶのも大変なのです。
非常に場所も取るので持ってこなかったわけなのですが、大型の万力にもメリットがあって、それはガッチリと物を掴むことができるということです。
金槌で叩いたりするような作業や、卓上万力では固定することが出来ないくらいに、大きな物を加工するときには大活躍してくれます。
現在の部屋の広さに余裕があれば持ってきたのですけどね・・・
いつの日か実家に取りに行こう。
卓上万力は机に固定できる
さて、卓上万力に話を戻しますが、この万力は非常にお手軽に机に固定できるのが素晴らしいのです。
ネジをグリグリと回せばそれだけで、作業机に固定することができるので、使わない時は外しておくということが簡単です。
たまに、立派過ぎる机には太すぎて挟むことが出来ない場合もあるのですけどね・・・
うちの卓上万力の場合は、43㎜の机の天板までなら使用することが出来ます。
まあ、普通だったら問題ない太さですね。
いろんな物をつかめる
卓上万力は、いろんな物をつかむことができます。
工夫次第で、本当にいろんな用途に使うことができるのです。
これは真鍮製のボリュームツマミにタガネで毛を彫っているところです。
タガネで叩くような、力が加わるような作業にもある程度は耐えることが出来ます。
これはAppleのライトニングケーブルをカールコードに加工しようとしているところです。
真鍮の棒に、ケーブルを巻きつけているというわけですね。
この作業では、手が5本くらいほしいと思ってしまいました。
http://artnamono.com/cable-carl/
これは、この万力がなかったら無理な作業でしたね。
趣味でやっている、オーディオ用の自作ケーブルを作るためにも重宝しています。
はんだ付けをするときに、こうやってプラグを固定すると非常に便利なのですよね。
ハンダ付けのように、ある程度の熱が加わるような作業でも、万力は鉄で出来ていますから、全く問題ありません。
むしろ手で固定するよりも、ずっと優秀であると言う例ですね。
まとめ
卓上万力は、何かを作るような趣味や仕事をしている人は、持っていても損にはならない道具の一つです。
用途は、工夫次第でいろいろとあるので、作品の内容に関わらず持っていると重宝すると思います。
大型の万力も個人的には持っていると、便利なのですが、すっごく重たいし今は置く場所もないので、今の家には持ってきていません。
それに、今やっているような制作の内容だったら、小型の卓上万力で十分なのですよね。
卓上万力は、もう一本の手以上の仕事をしてくれる道具だと思います。